６７：祝言？！ ページ12
襲名の全てが終わり、
向かいの部屋へと向かう。
入ってすぐに座り、頭を下げた。
A「先ほどはすみませんでした。
まさか来ていらっしゃるなんて知らず…」
原田「気にすんなよ」
藤堂「そうそう！俺たちだって、
まさか居合わせるなんて思ってなかったしな」
沖田「でも、Aちゃんがいてくれて助かったよ」
A「時機が合って良かったです」
そう笑いかけると、皆さんの目線が外れてしまう。
心なしか顔が赤い気がするけど…、
もう飲んでいらっしゃるのかな？
？？「A様、お久しぶりでございます」
A「涼森様！
本日はご出席頂き、誠にありがとうございます」
涼森「こんなに美しくお育ちになって…」
A「そんな事はありませんよ。
涼森様もお元気そうで何よりです」
涼森「早速ではございますが、祝言のお話を…」
あぁ…、やっぱりその話か…。
涼森のおじさんは私が小さい頃から
口癖のように言ってたもんな…。
襲名が終わったという事は、
こういう話が続くという事でもあるんだよね…。
永倉「祝言？！Aちゃんが？！」
藤堂「A、祝言を挙げる相手なんているのか？」
A「え？いませんよ」
涼森「それでは、私の息子などいかがでしょう？」
げ…っ！
涼森のおじさんの息子って言ったら…。
？？「A様！
私と祝言を挙げてくださるのですか！？」
涼森「
まだそのような話にはなっておらん！」
威室「いいではないですか！
A様と祝言を挙げられるなら、
俺は喜んで婿へ行きます！！」
いや、全然良くないから。
早とちりっていうか、強引っていうか…。
昔から威室は苦手なんだよなぁ…。
A「涼森様。お話は嬉しいのですが、
私はまだ祝言を挙げるつもりはございません」
涼森「しかし襲名なさったのであれば、
祝言はお早めにせねば…」
A「私にはまだやる事がございます。
それに、威室様と祝言を挙げる気は一切ございませんので」
作り笑顔を向ければ
威室は顔を赤らめて勘違いをしている。
人の話を聞けよ。
祝言は挙げないって言ってるでしょ！
沖田「Aちゃん、はっきり言い過ぎ」
藤堂「迷いがないっつうか、なんつうか…」
涼森「それでは、お相手を見繕いますので、
どうか涼森家にお任せ頂けませんでしょうか？」
A「お心遣い感謝いたします。
ですが、祝言の相手は自分で見つけますので。
申し訳ございません」
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 涙が…溢れて止まりません。 (2020年5月24日 15時) (
レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2019年9月12日 14時
