【薄桜鬼】純血を巡る者３ (ページ24)

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A「私も会える、かな…？」

沖田「Aちゃんは外に出ないからね。
会える可能性は低いんじゃないかな？」

千鶴「今度、私の代わりに巡察に行ってみる？」

A「ううん。私が巡察に付いて行っても、
綱道さんの事は分からないから…」

藤堂「じゃあさ、俺と散歩とか出かけたりしようぜ。
それならいいだろ？」

A「でも、私に時間を割いて頂くわけには…」

沖田「いいんじゃない？
それなら千鶴ちゃんと交代する必要もないんだし」

いつの間にか平助君が来ていて、話に入ってきている。
全然、平助君の存在に気が付かなかった…。

迷惑ではないのかと思ったけれど、
それでもその好意は素直に受け取る事にしようかな。

A「では、お願いします！」

藤堂「おう！巡察の順路にぶつからないようにいけば、
問題もないしな！」

千鶴「それなら私が出て行ってる時でも
Aも外出できるもんね」

A「そう、だね！」

巡察の順路を分かっている平助君なら、それも出来ちゃうわけだ。
姉様と会わないように歩く事だって可能だろう。

藤堂「何なら今から行くか？俺、これから予定ないし」

A「いいんですか…？」

沖田「会える可能性は低いかもしれないけどね。
あの子、これから用事があるって言ってたし、
この近くにいるとは限らないよ」

そう、なんだ…。
じゃあ今言っても無意味かもしれないな…。

藤堂「ならさ、明日行こうぜ！
Aの仕事が終わった昼頃とかどうだ？」

A「はい！それなら土方さんに許可を貰って来ますね。
何も言わずに外へ出るわけにはいきませんから」

それならと立ち上がり、土方さんの部屋へ向かった。

事情を話せば二つ返事で許可をくれ、
明日、平助君と一緒に出掛ける事になった。

会えるかどうかは分からない。
でも、会える可能性がほんの少しでもあるのなら、
私はその可能性に賭けてみたい。

兄様だったら、いいな…。