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Aと一緒に村へ行った斎藤さんなら
理由を話してもいいのかな？
千鶴「Aは、変若水を作る為に暇を貰ったんです」
斎藤「変若水を…？」
千鶴「Aの変若水は私が使ってしまいましたから。
本当は私が作ってAに返さなきゃいけないのに、
私にはまだ変若水を作れる力がありません」
斎藤「そんなに大変な事なのか？」
千鶴「Aから何処まで聞いているのか分かりませんが、
私たち雪村家の鬼は８つになると変若水を作らされます。
変若水を作るには鬼の力が必要不可欠で、
かなりの苦痛を味わうんです。
ですが、命までは落とす事はないと思います。
Aがそんなヘマをするようには思えませんし…」
手を動かしながら、過去に自分が行った
変若水の精製を思い出す。
その時の苦痛を思い出すと話が途切れてしまった。
それでも斎藤さんが口を開く事はない。
不思議に思い、手を止めて後ろを振り返る。
そこには冷や汗を垂らしながら佇む斎藤さんがいた。
千鶴「心配はいりません。
Aが大丈夫だと言っていたので、それを信じましょう」
斎藤「そう、だな…。仕事中にすまなかった」
千鶴「いえ。Aの事を心配してくださって
ありがとうございます」
笑ってお礼を言えば、
斎藤さんは何処かへ去って行ってしまった。
一番不安で心配しているのは私なのに。
それでも他の人に心配をかけるわけにはいかない。
それはAが一番されたくない事だって分かってるから。
それから三番組の人たちに助けてもらいながら、
いつも行う仕事を熟していく。
だけど三番組の人たちだって
自分たちがやらなければいけない事もある。
そちらを優先してもらい、
私がAの分も請け負い働いた。
こんな事は苦痛じゃない。
Aの為なら、私だって出来る事はしてあげたい。
千鶴「双子でも、私の方が姉なのにな…」
どっちが姉なのか疑問に思えてくるほど
Aはしっかりしている。
もちろん抜けている所も多々あるけれど、
それでもAは同年代の女の子に比べたら
しっかりしている方だ。
洗濯を終わらせ、干場へと向かっていた時だった。
屯所の門から土方さんとAが話しながら
帰ってくる姿が見え、洗濯物をその場に置いて駆け寄った。
A「姉様！」
千鶴「お清めに行ってきたの？」
A「うん！」
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - き。気になります。 (2020年5月23日 9時) (
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作者名：まほろ | 作成日時：2019年8月31日 3時
