【薄桜鬼】純血を巡る者２ (ページ27)

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笊を持った姉様が走ってくる。

近くに寄ってきた姉様が
自慢気に笊の中身を見せてくれた。

A「これ、お味噌汁の材料だ！」

しかも全部斬られた状態。
原田さんが切ってくれたのかな？

かなり用意周到に準備されていて、
あとは鍋に入れるだけの状態。

これなら早く終わりそう。

A「でも、ご飯が…」

千鶴「ここへ来る前に炊いてきたから
心配いらないよ」

さすが姉様！抜かりない！

笊に入っていた材料で
お味噌汁を手順通りに作っていく。

煮たり焼いたりを待っている間は庭掃除。

集めた落ち葉や枯れ枝は
火にくべて、絶やさないようにした。

千鶴「庭掃除も、こんなものかな？」

A「お味噌汁も出来上がったよ」

きっちりと火の始末をして
姉様はお味噌汁が入った鍋を、
私は焼き上げた干物を笊に乗せて
炊事場へと向かった。

配膳を済ませて全員を呼びに行き、
朝餉が始まったのだ。

こんな簡単に掃除と朝餉の準備が出来てしまうなら、
たまにはいいなぁ。

火の始末が面倒だけど…(笑)

朝餉の途中で
土方さんから掃除の分担を言い渡された。

私たち姉妹はいつもの延長戦なだけで
特に変わりはない。

食事も終わり、後片付けついでに
炊事場の大掃除もしてしてしまう。

さすがに炊事場は皆さんが使った後に
綺麗に片付けてくれるから、
あんまりやる事はなかったけどね。