3:鬼 ページ9
懐に入れていた小瓶を取り出して、
自分の目の前に置いた。
土方「おま…っ!何でそれを!」
やっぱり知ってるんだ。
表情を無に帰し、凛とした声で話す。
A「あの白髪の男性。あれは、羅刹ですね」
土方「何で、てめえが知ってやがる」
A「あれは、まがい物を飲まされた者…」
土方「な、に言ってやがる。まがい物って何だ…?」
深呼吸に似たため息を吐く。
そのため息に
お兄さんたちは緊張しているようだった。
A「この小瓶の中身は【変若水】です」
藤堂「あの羅刹が飲んだのも変若水だぞ!?」
平助さんへ目線を向ければ、
自然と他のお兄さんたちの顔も視界に入る。
全員、額から脂汗を流していた。
少し下を向いて目を閉じる。
A「羅刹を作る変若水は、
私たちの純粋な変若水とは違うまがい物です。
誰が作り、飲ませたのかは存じ上げませんが、
この変若水は本物。
まがい物と一緒にされては困ります」
土方「てめえが出した変若水が本物で、
俺たちの変若水は偽物だと?」
A「変若水は私たち雪村家の鬼だけが
作り出す事が出来る薬。
雪村家の鬼ではない者が作り出せる代物ではないんです」
この言葉に、場が凍り付いた。
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こちらこそです。 (2020年5月22日 17時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 何度も読んで頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします☆ (2020年5月22日 8時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメントお願いします。嬉しいです。何度も読んでます。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こんにちは!レスが遅れてしまい、申し訳ありません。気に入っていただけたようで嬉しいです♪こちらは完結しておりますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです!コメントありがとうございます☆ (2020年5月21日 21時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品です。気に入りました (2020年5月16日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まほろ | 作成日時:2019年8月27日 9時