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皆、私の姿に
驚いているようだった。
斎藤「まさか、あんたが来ていたとは…」
A「土方さんに呼ばれたんです。
来て欲しいと」
千鶴「でも、その格好…。
山崎さんと一緒じゃない」
A「これ、山崎さんに貸してもらったの。
私は姉様と同じ顔をしているから、
一緒には行動できないし…。
でも、これなら顔も隠れるし
隊列にも入らなくても行動できるでしょ？」
説明だけして、
ズラしていた顔の黒い布を元に戻す。
A「原田さん、
あんまり姉様を困らせないでくださいね。
怒りますよ？」
原田「べ、別に、
困らせたくて言ったわけじゃねえんだがな…」
A「それならいいんですけど…。
さて、私はここにいてはいけない存在ですので。
では、また後程」
それだけ言って地面を蹴って飛び上がり、
山崎さんがいる木の上へ戻った。
山崎さんにはため息を吐かれてしまったけれど、
それでも笑ってっくれたし、いいかな？
原田「あいつ、どんだけ身軽なんだよ…」
千鶴「Aが、あんな事が出来るなんて…」
空が白み始めた頃だった。
轟音が辺りに響き渡る。
座ってい体を立たせ、音がした方へ目線を送る。
待機していた隊士さんたちが飛び出し、
走り出そうとしている。
だが、それを会津兵の人たちに呼び止められた。
土方「長州の野郎共が攻め込んで来たら
援軍に行く為の待機だろうが！」
土方さんの怒号が飛ぶ。
それに負けじと会津兵の人も食い下がるけど、
土方さんには勝てっこない。
土方「自分の仕事に一欠片でも誇りがあるなら、
てめえらも待機だうんぬん言わずに動きやがれ！」
その言葉を皮切りに、
新選組の人たちは走り出す。
物凄くかっこいいって
思っちゃったのは、内緒にしておこう…。
私も山崎さんと一緒に御所まで向かった。
そこは、目を覆い隠したくなる状況。
倒れた人々。
燃える木々の匂い。
あの日、あの記憶が蘇る。
ここは私の村ではないのに…。
ここに父様と母様がいるわけがないのに…。
私の中の怒りがフツフツと
湧き上がってくるような気がして、
自分の額を木の幹に強く打ち付けた。
山崎「お、おい。何をしている…」
A「ちょっと
正気を失いそうになっていましたので、
喝を入れただけです…」
山崎「それならいいが…。
俺は聞き込みに行ってくる。
君はここで待っていてくれ」
A「分かりました」
そう告げて、何処かへ飛び去ってしまった。
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こちらこそです。 (2020年5月22日 17時) (
レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 何度も読んで頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします☆ (2020年5月22日 8時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメントお願いします。嬉しいです。何度も読んでます。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こんにちは！レスが遅れてしまい、申し訳ありません。気に入っていただけたようで嬉しいです♪こちらは完結しておりますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです！コメントありがとうございます☆ (2020年5月21日 21時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品です。気に入りました (2020年5月16日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2019年8月27日 9時
