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その質問に対して満足な説明は出来ない。




A「分かりません。
ですが、襲撃されるひと月前に
私たちの村を訪れてきた男の人が数名います。
その人たちは、私たち雪村家の力を貸して欲しい。
そう言ってきたそうです。ですが…」

土方「お前たちは断ったんだな」

A「はい。
私はまだ正式な頭領ではありませんでしたので
相席する事は出来ず詳しい話は分かりませんが、
後に父様と母様が話をしている中に
【長州】という言葉が聞こえてきましたので、
きっとその人たちだと思います。

ただの推測でしかありませんが…」




本当に、ここまでしか分からない。
もし確実に知ってしまったら
私は、どうするのだろうか…。




土方「それで、その人間たちは逃げたのか?」

A「いえ…。全員、私が殺しました…」




広間にいたお兄さんたちは
全員目を見開いていた。

私が【殺した】と言った事に驚いているのだろうか。




A「本当は、人間に手を出してはいけないんです。
禁忌なんです…。
分かっていました…。
分かっては、いたんですが…」

??「仕方ねえさ。
親を殺されちまったんだからな」




鉢巻きのお兄さんが同情するように言ってくれた。
何だか間違っていなかったんだ
って言って貰えているようで、
嬉しかったけど、辛かった…。




A「私には姉様しかいません。
姉様が村を出た7年前から
姉様を忘れた事なんて一日もありません。

何度村を抜け出して
姉様に会いに行こうとしたか…。
でも、いつも村を出る寸前で止められてしまい、
会いに行く事は叶いませんでした」




ここまで話をして口を閉じてしまった。
いや、これ以上の話をするのが辛かっただけだ…。




??「なあ、土方さんよ。
千鶴は外に出る事ができねえんだし、
Aもここに置いてやったらどうだ?」

土方「はぁ?!何、無責任な事を言ってんだ!」

??「でも、見られてる事実はあるんだし、
解放するわけにもいかねえよな?」




見てはいるけど、
それが何なのかは知ってるんだけど…。

土方さんは、うーんと唸りながら
顎に手を置いて思案している時だった。

障子が静かに開き、眼鏡の男の人が入って来た。




??「遅くなってしまい申し訳ありません」




ここの人たちは、
端正な顔ばかりだと思ってしまったのは内緒。

4:能力血→←****



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こちらこそです。 (2020年5月22日 17時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 何度も読んで頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします☆ (2020年5月22日 8時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメントお願いします。嬉しいです。何度も読んでます。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こんにちは!レスが遅れてしまい、申し訳ありません。気に入っていただけたようで嬉しいです♪こちらは完結しておりますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです!コメントありがとうございます☆ (2020年5月21日 21時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品です。気に入りました (2020年5月16日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年8月27日 9時

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