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14:関係 ページ33

屯所へ戻って
隊士さんたちが
いなくなったのを
見計らって、地面へと降りた。




斎藤「部屋で着替えて待っていろ。
副長たちが戻ってきたら呼びに行く」

A「分かりました」




斎藤さんと別れ、まだ重い脚を
引きずるようにして戻った。

きっと姉様は鬼について
知る事になってしまう。
そうなれば、姉様はどう思うのだろうか…。
幼い時の記憶が戻ってしまえば、
あの辛い過去も思い出す事になる。

それを思い出した時、
姉様は今まで通り
笑って隣にいてくれるだろうか…?




斎藤「A、副長が戻った。来てくれ」

A「今、行きます」




懐に入れていた変若水を着物の上から触り、
部屋を出て広間へと向かった。

部屋に入れば全員が揃っていた。




土方「座れ」

A「はい…」

土方「早速だが、あの男は誰だ」




チラッと姉様を見れば不安そうな、
だけど不信感を持つような目で私を見ていた。

もう、隠し通す事は出来ない。




A「あの人は風間千景。
西国の鬼を束ねる頭領です。

蛤御門にいた天霧九寿は薩摩に属する鬼。
公家御門にいたはずの
不知火匡は長州に属する鬼です。

二人は西国の鬼ですから、
頭領である風間に仕えています。

そして、風間、天霧、不知火は…。
私の師匠でもあります」

土方「師匠、だと?」

A「風間は剣術、天霧は柔術、
不知火は銃の師匠です。
私が10の時に両親が三人の噂を聞き、
村へ連れて来ました。そこからの知り合いです。

三人に武術全般を叩き込まれ、
自分の身は自分で守る。
手の届く者たちは必ず守るという事を教わりました。

姉様がいなくなってから来た三人は、
本当の兄のような存在でした。

風間や不知火は口は悪いですし
天霧は怖いですが、
私を妹のように扱い遊んでくれ、
弟子として厳しく教えてくださいました。

ですが二年ほど前から全く姿を現さなくなり、
連絡も途絶えていたのです」

土方「……お前は、あいつらと仲間なのか?」

A「仲間だった、と言うべきでしょう。
私は東国の、風間は西国の鬼の頭領ですから
協力関係にあってもおかしくはありません。

ですが、私は今ここにいます。
私の仲間は皆さんです。

それに立てつくというのであれば、
兄だろうと師匠だろうと、敵と認識します」

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こちらこそです。 (2020年5月22日 17時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 何度も読んで頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします☆ (2020年5月22日 8時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメントお願いします。嬉しいです。何度も読んでます。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こんにちは!レスが遅れてしまい、申し訳ありません。気に入っていただけたようで嬉しいです♪こちらは完結しておりますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです!コメントありがとうございます☆ (2020年5月21日 21時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品です。気に入りました (2020年5月16日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年8月27日 9時

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