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駄目だ…。
ちー君に会っちゃ、
駄目だっ!




A「匡ちゃんはたぶん引いてくれる…。
ちー君を止めないと!」

天霧「A!何故、
新選組と一緒にいるのですか?あなた、
雪村家の掟を忘れたわけではないでしょう!」

A「今の頭領は私!
父様も、母様も殺された…っ。
だから、私は私の意思で新選組の人と一緒にいるの!

でも、今はそんな事を言ってる場合じゃないの…」

天霧「理由を…、聞いている暇は無いようですね。
行きなさい、風間の所へ」




頷いてから顔を覆い直す。




A「すみません。
私は天王山の方へ行きます。
この事情は戻ってからお話しします」

斎藤「……分かった。
だが、あんたは土地勘がないだろう」

A「大丈夫です。
今の土方さんの気配なら辿れます」




それだけ言ってから瞳を金色に変化させる。
あれだけ無表情な斎藤さんの顔が
一瞬だけ歪む。


そういえば、
この目を見せるのは初めてだったっけ…。




A「すみません。
これもまた後で説明しますね」

斎藤「すまない…」

A「大丈夫です。普通は驚くものですから。
それでは、いってきます!」




斎藤さんが頷くのを見て、
すぐに地面を思いっきり蹴って飛び出した。

今の土方さんの気配はとても分かりやすい。
早く…、早く追い付かなくちゃ!

気持ちは焦るばかり。
でも、焦れば焦るほど足は速くなる。

もちろん躓きそうにはなるけれど…。
それでも私は走る足を止めない。

だって、
今の私に障害物など関係ないのだから。




A「土方さん、見つけ……っ!ちー君!!」




土方さんたちが会う前に止めたかったのにっ。
遅かった…。

一人の隊士さんがちー君に向かって
斬りかかろうとしている光景が目に入る。


駄目!止まって…っ、お願い!!




A「駄目ー!!!」




叫びながら刀を抜き、
先ほどより速くと願いながら走る。


ガキンッ!

ザシュッ…


ちー君の刀は止められたけど背中に痛みが走る。
流れる血の感覚が気持ち悪い。




A「何をしているのですか!
あなた、こんな場所で死ぬ気ですか?!」




怒りに任せて叫べば
隊士さんは(おのの)いているのか、
その場で尻餅をついた。




土方「てめえ…っ、こんな所で何してやがる!
斎藤たちといろって言っただろ!」

A「そんな事、今はどうでもいいです!
早く、早く行ってください!」




ちー君が姉様に気づく前に、
姉様とちー君が話をする前に…っ!

13:真実の予兆→←12:思わぬ出会い



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こちらこそです。 (2020年5月22日 17時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 何度も読んで頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします☆ (2020年5月22日 8時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメントお願いします。嬉しいです。何度も読んでます。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こんにちは!レスが遅れてしまい、申し訳ありません。気に入っていただけたようで嬉しいです♪こちらは完結しておりますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです!コメントありがとうございます☆ (2020年5月21日 21時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品です。気に入りました (2020年5月16日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年8月27日 9時

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