純血の日本人 Ⅲ【HP】 (ページ8)

今日:31 hit、昨日:18 hit、合計:70,602 hit

episode.8 ページ8

.

この状況は、どうしてですか？
なぜ先生2人に見下ろされているのでしょうか。

椅子に座らされた私を教卓に腰をかけ腕を組んで睨み付けている2人の大人。

ﾙｰ「さて、どうしたものかな」

ｾﾌﾞ「オブリビエ___」

ﾙｰ「セブルス、仮にも我々は教師で彼女は生徒だ」

ｾﾌﾞ「ではいかがなさるおつもりで？」

うん、余計な事を口走ったのは私だけど、別に他で喋らなければいいんじゃ？

杖を出したスネイプ先生をルーピン先生が止めた。

『…あの、私はだれ____』

ﾙｰ「Aちゃんは黙っててくれるかい」

優しい笑顔のはずのルーピン先生の顔がちょっと悪魔にみえた。
スネイプ先生にいたってはいつもより3倍は眉間の皺が深くなっている。

どうしたものかと考えているルーピン先生の横でスネイプ先生が口を開いた。

ｾﾌﾞ「なぜ気づいた」

『ここに入ったときの匂いと、砂糖がダメって…それと苦味はトリカブトかなって推測を……』

ﾙｰ「推測？」

『ちょっと前にみた薬草学の本にトリカブトは毒の成分だけでなく苦味の成分にもなり得るって書いてありました』

ﾙｰ「Aちゃんは頭がいいんだね」

『伊達に成績トップじゃないですよ？
それに今年はOWL(ふくろう)試験もあるので』

ルーピン先生は驚いた顔をしたがすぐに優しい表情に戻った。

ﾙｰ「よし、セブルス。こうしよう」

.