純血の日本人 Ⅲ【HP】 (ページ4)

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列車が止まったのは吸血鬼(ディメンター)のせいだった。

それとあの脱獄犯シリウス·ブラックを捕まえるためにディメンターが学校の周りを警備するらしい。

あとルーピン先生は闇の魔術に対する防衛術の新しい先生ということがわかった。

「ルーピン先生はぁ、年下に興味ありますかぁ？」
「どんな人がタイプですかぁ」
「一緒にホグズミードいきましょうよぉ」

うん、わかる。
カッコいいよねルーピン先生、人気があるのも頷ける。

ただ、…………すごく邪魔。
廊下いっぱいに広がって私の行く手を阻まないでほしい。

ルーピン先生は優しいのか馬鹿なのか、困った表情で曖昧な返事ばかりするから問答が終わる気配がない。

しょうがない、助けてあげるか。
ここ通りたいし…。

『あ！ルーピン先生！
授業のことで聞きたいことがあるんですけど、今、大丈夫ですか？』

あえて今通りかかったように声をかけた。
実際は5分ぐらい終わるの待ってたんだけど。

先生の周りを囲んでいた女子生徒が一斉に振り返り睨んでくる。

ﾙｰ「あ…あぁ、じゃあ教室……でいいかな」

そう言った歩きだした先生の後をついていき、廊下の角を曲がっり生徒が見えなくなったところで話しかけた。

『気づいてましたよね？私がいるの』

ﾙｰ「うん、知っていたよ？」

前を歩く先生の表情は見えなかった。
けど、これだけは言える。

この人は天然とかじゃない、絶対に計算高い人よ。

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