純血の日本人 Ⅲ【HP】 (ページ28)

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そっと目を開くと、思いの外先生の顔は目の前にあって熱が顔にあつまる。
先生の目は獲物を捕えた捕食者のような目をしていた。

見つめられた視線に耐えられなくなりまたすぐに目をぎゅっと閉じた。

ﾙｰ「ん、その顔は他ではしない方がいいね」

頬に手を添えられキスが繰り返された。
……口を塞ぐような…呼吸さえも許さないような…。

苦しくなり先生のシャツを握りしめた。
それと同時に唇をこじ開けて舌がぬるりと入ってきた。

『ぁっ……、んふぅ………』

歯列をなぞり私の舌を残すことなく舐めとる。
フレッドとジョージとは違う、激しく何かを求めるかのようなキスに何も考えられなくなる。
足腰の力が抜け倒れそうになったが腰に添えられたルーピン先生の腕によって体が引き寄せられる。

体が密着したことでキスがさらに深くなった。

教室には私達の吐息とキスの水音が響いているようだった。

どれぐらいたったかわからないが、ゆっくりと唇が離れていき先生に抱き寄せられた。

きつく抱きしめられ先生の胸板に顔が埋まる。

『……ルー…ピン、せんせ？』

ﾙｰ「すまない、大人気なかったね。
でもこれは拒まなかったAが悪いんだよ？」

先生は体を離し双子と同じ…悪戯っ子のような笑顔で私を見つめた。
そして私に背を向け羊皮紙に何かを書いて私の手に握らせた。

ﾙｰ「夏の間だけでも傍にいてくれるなら来るといい、私はそこで待っているよ。

さぁ、もう行くといい、これ以上私が手を出す前にね」

いつの間にか閉められていた扉を開けると、目の前には今まさにドアノブを握ろうとするハリーがいた。

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