純血の日本人 Ⅲ【HP】 (ページ25)

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やっとと2人と別れたことが周りに知られはじめた。
むしろ、このホグワーツで次の日からなぜ噂にならなかったのか不思議なぐらい。

「ちょっといいかしら！」

図書室で魔法生物図鑑をボーッとみていたらいきなり目の前にハーマイオニーが座ってきた。

どうして離れていってくれないのか…。

学校へ戻ってきてから話しかけてくる人全員を冷たく突き放し、私から話しかけることもなく、1人で過ごしていたというのに。

ﾊｰ「どうして無視するの？」

私が本から目を離しもせず何も答えないことにしびれを切らしたのかさらに話しかけてくる。

ﾊｰ「あなた、2人と別れたからって私達が友達じゃなくなるってことじゃないのよ？
それにまだルーン文字学の話だって全然できていないのに…」

『迷惑だから』

ﾊｰ「A、何があったの…？
私、何度だって聞くわ。
あなたに冷たくされても答えてくれなくても」

ハーマイオニーはずーっとこうなのだ。

1日1回は必ず話しかけてきては、何かあったのか、と一言一句間違えずに言えるくらいには聞かれている。

ハーマイオニー……。
口が堅いのは知ってる。
でも、もし、真実を話して拒絶されたら…？

『……はぁぁ…………。

___わかった、話すよ全部』

そう言うとハーマイオニーが笑顔になった。
その笑顔は話し終わる前に崩れていくのだろうけど。

私はすべてを打ち明け、その上でハーマイオニーを巻き込むわけにはいかない、と距離をとるようにお願いした。

納得はしていないようだったが、しぶしぶ了承してくれた。

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