純血の日本人 Ⅲ【HP】 (ページ3)

今日:29 hit、昨日:18 hit、合計:70,600 hit

episode.3 ページ3

.

差し出されたのはチョコレート。
それもハニーデュークスでこの夏、数量限定で発売されていたやつ！
喉まででかかった言葉を飲み込んだ。

『私はビックリしただけでなの大丈夫です』

フレッドの手をほどき椅子に座りなおして出されたチョコレートを断る。

ﾘｰ「おっさん誰よ」

「おっさんとは辛辣だね」

『ルーピン先生……ですよね？』

ﾙｰ「おや？会ったことがあったかな」

『いえ、朝ハリー達のとこに顔をだしたから』

その間もルーピン先生はチョコレートを私に渡そうとしているのか、目の前のチョコレートはそのままだ。

ﾙｰ「本当にいらないのかい？
これ、美味しいのにな……」

『ハニーデュークスの限定品ですもんね。
それ持ってるってことは先生もチョコ好きですか？
そんな人から貰えないですよ』

ﾙｰ「__！知っているのかい？」

先生の頭に犬みたいなしょんぼりした耳と垂れ下がった尻尾がみえた気がしたが、チョコレートの種類を知っていたのが良かったのかすぐに嬉しそうな顔になった。

ﾙｰ「おっと…、そうだった。
私は運転手のところに向かう途中でね、また良ければ学校で話そう………Ms.………__」

『Aです、大和A』

ﾙｰ「Aだね？覚えたよ、それじゃあ」

軽く手をあげて去っていった。

先生を見送ってまた小説を開こうとしたらリーに肘で小突かれたので、横をみると無言で正面を見ろと言わんばかりの目をしていた。

ﾌﾚｼﾞｮ「「あーゆう大人がいいのか…？」」

2人が可愛くみえたのでにっこり微笑んで本に目を移しながらこう言った。

『2人が大人になったら先生よりカッコいいと思うよ』

.