純血の日本人 Ⅲ【HP】 (ページ16)

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グリンゴッツの中に入り金庫の鍵を見せると少し眉間に皺がよったように見えたがここからでも金庫に辿り着けるらしい。
ロンドンから日本にどう繋がっているかの仕組みはわからないけど。

「お名前は？」

『大和家当主、大和A』

「では鍵を」

鍵束の中のどれが金庫の鍵かわからないけど、そのまま渡すと金庫が開けられた。

「ここでお待ちしております」

『ありがとう』

金庫の中に進むを扉がいくつかあったが、きっとそこは先ほどの鍵束の鍵が必要なのだろう。

そのまま奥へ行くと大量のお金、そしてトランクのような物がいくつかおいてあった。

とりあえず目の前のから開けてみるとそこには家系図があった。

『帰ってからみるかな』

次にあけたのにはアクセサリーがあったが、特に今は必要ないのでこのままにしておこう。

最後にあけたトランクには手紙が1通だけ入れてあった。

表には___Aへ。___

父様の字でそう書かれてあった。
遺言書……なのかな、こうなるってわかってたってこと？

いつまでも金庫前で待たせるわけにもいかないので、これも家でゆっくりと読むことにした。

『お待たせしました』

「ではこちらをお返しします」

鍵束を受け取りトロッコに乗り込み、グリンゴッツを後にした。

ダイアゴン横丁にいるし、自分用の梟でも買おうと思い立ちペットショップへと立ち寄った。

店に入りすぐに決めた。
羽が黒く目が青色の綺麗な子。

『よろしくね』

そう一言告げると嬉しそうに羽を動かした。

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