双子ちゃんとにぃたちの日常1* (ページ29)

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智side

和「ぅぇぇぇん……やぁぁぁ！！！」

翔が聴診してくれてるけど和の泣き声でやりづらそう。

翔「かず～～？痛いのないよ、だいじょーぶ。

泣かないでがんばろうな～～」

翔が優しい声で話しかけても和には届いてないみたい。

和「ふぇぇぇん！……ぅぇ……ぉぇっ……ﾊｧﾊｧ……ぇぇぇん！」

あぁ、泣きすぎて吐いちゃった。

翔がとっさにゴミ箱でうけとってくれたおかげで服は汚れずに済んだけど

これは聴診どころではないね＾＾；

智「かず～～げぇ出てびっくりしたねぇ、、

よしよし、だいじょぶだよ～～」

和「ﾋｸｯ…ゃぁぁ…だっ、こぉぉ」

智「はぁい、だっこねぇ」

和を抱っこして背中をとんとんしていると静かになってきたからそろそろ寝るかな。

このまま寝かせちゃお。

智「和、寝た？」

翔「うん、ぐっすりだよ」

智「やっぱり。さっきより重くなったもん。笑」

ところでこの後どうする？って翔が聞いてきた。

予定では旅館に着いたら夕食まで近くの動物園に行こうってことになってたから。

智「うーん、、、和の体調によるけど、、

たぶん車酔いだから寝たら少しマシになると思うんだけどしばらく様子見だね」

翔「ん、そうだね。

でも俺らは良いけど、潤が退屈するんじゃない？」

だよね、、、

潤に動物園行くよって言ったら、うさたんみるぅ～～♪ってはしゃいでたもん。

雅「智にぃ、翔にぃ、大丈夫。潤なら泣いて寝ちゃったから」

ほら、って言いながら抱っこしている潤を見せてくる雅紀。

翔「えっ、寝たの？てかなんで潤が泣いたの」

たぶん和があんだけ泣いてたからびっくりしたんじゃない？って雅紀が言う。

智「和の泣き声で全然気づかなかった」

翔「いやいや、そこじゃなくて。どんだけ怖がりなんだよ、潤くんは」

智「ふふ、うちの双子は泣き虫だからね～」

潤は雅紀の腕の中でぐっすり寝てるけど、頬に涙の跡がある。

雅「潤も不安になったみたい。

‘‘かじゅにぃ、たいたい？じゅんもいく’’ってずっと泣いてたから」

そっか、潤は和のことが心配だったんだ。

翔「優しいなぁ、じゅん＾＾」

優しい顔で潤の頭をなでてあげる翔。

んふふ。

微笑ましい光景だなぁ。