双子ちゃんとにぃたちの日常1* (ページ22)

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雅紀side

智にぃに大丈夫って言われたけど、気が重いな～。

絶対泣かれるじゃん。

診察室に戻ると翔にぃが和を寝かせたあとだった。

雅「お待たせ。

和も寝てることだし、起きないうちにさっさと終わらせるね」

翔「和が起きて暴れたら危ないから固定するよ」

翔にぃに固定してもらって、和の腕を消毒して慎重に針を刺す。

少しびくっとした和だけど、なんとか起こさずに点滴をシーネで固定することが出来た。

雅「よかったぁ、起きなかった～」

智「ふふっ、おつかれ」

翔「雅紀お疲れ。そーいえば昼休憩行かなくていいのか？」

雅「あ、もうそんな時間？

でも和の点滴終わるまでそんなに時間かからないし、ここにいるよ」

午前診の最後に和たちが来て、気づけばお昼の時間になっていた。

翔「じゃあ点滴終わったら俺は智にぃたちと一緒に帰るよ。

雅紀は午後も頑張ってな！」

雅「うん、ありがと！

翔にぃこそお疲れのところごめんね。すごい助かった」

翔「全然。可愛い弟のためだからな」

そんなことを話していると

和「……んっ…うぇぇぇぇん！…ったぃ……やぁぁ！……ﾋｸｯ」

点滴の違和感で起きちゃったのか、和が急にぐずりだした。

翔「かず～おっきしたの？わかる？翔にぃだよ＾＾

痛いのは終わったからね、えんえんしたら苦しくなっちゃうぞ～」

翔にぃがすぐに和を落ち着かせてくれて、和はまた眠りについた。

雅「翔にぃありがとう。急に起きたから焦ったわ」

翔「多分、こんな熱だしそこまでぐっすり寝れないんだろうな」

翔にぃが和の頭を撫でながら心配そうに見つめる。

智「でも点滴したから、熱も下がってくるはずだよ。

きっとすぐに治るよ＾＾」

ふにゃんとした笑顔で智にぃが言うといつも安心する。

翔にぃもそうだね、って笑う。

しばらくして和の点滴が終わって、智にぃと翔にぃは和と潤を連れて帰っていった。

……さぁ、午後も頑張って早く帰ろう。

休憩時間が終わり、俺は気合いを入れて仕事に戻った。