127. ぎこちない空気 ページ16
シゲルさんのお店についたら。
もう潤くんは来ていた。
いつものカウンターの席で。
煙草をくゆらせながら
時折グラスを傾けている姿。
久しぶりの潤くんだ....
覚悟を決めて来たはずなのに。
とたん走る緊張とはやる胸。
潤くんより先にシゲルさんが
私に気づいて。
「いらっしゃい」と
いつもの笑顔で出迎えてくれた。
その声で。潤くんも私を認めて。
煙草の火を消す。
ドキドキし始める胸を抑えながら。
潤くんの隣の席に腰掛ける。
潤くんの顔、見たいけど
直視なんてできない。
かすかに触れる肩先と。
慣れ親しんだ潤くんの香りに
もう胸がいっぱいで
言葉が出てこないの....
「何飲む？」
そんな私のことお見通しな潤くんは
さらりと聞いてくれる。
でも。どこが違うの？って言われたら
うまく説明できないんだけど。
やっぱりいつもの潤くんの
雰囲気じゃなくて。
「あ...ジントニックで。」
それを聞いてシゲルさんは
さりげなくカウンターの奥へと
お酒を作りに移動していく。
きっと気、遣わせてしまったよね....
シゲルさんの姿が見えなくなって
間もなく潤くんが口を開いた。
「元気だった？」
「う、うん...潤くんは？
忙しいでしょう？」
「まぁ。いつも通り。」
そこまで話してから潤くんは。
次の瞬間、真直ぐに私に向き直って。
私の瞳を見つめながら問うてくる。
「どうして電話出てくんなかったの？」
「そ、それは....」
「全然訳わかんなかった。
俺、なんかAさん怒らせるようなこと
しちまったからってずっと考えて....
あんとき、手握っちまったことが」
「そんなことないっ！！」
「ならどうして？」
「それは...」
言葉に詰まってしまう。
だって。
『潤くんを好きだと気付いたから』なんて
本人に言えっこないよ.....
まっすぐに私を見つめて。
次の言葉を待っている
潤くんの瞳を感じる。
どうしよう...っ.....
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かこ(プロフ) - はるさん» わわわっ！今、はるさんのコメントに気がつきごめんなさいっ！m(__)mリピートありがとうございます(///∇///)お時間許す限り何度でもお楽しみくださいねー♪ (2017年2月2日 7時) (
レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 書いてる途中で投稿してしまいました(T . T)大好きなお話です。またじっくり読ませていただきます。 (2016年3月6日 20時) (レス) id: 5c5e1382b1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - popcorn読むの2回目です。 (2016年3月6日 20時) (レス) id: 5c5e1382b1 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - ひろさん» はじめまして。きゃーっ♪ありがたいお言葉ありがとうございます（＾＾）これからもよろしくお願いします（＾＾） (2013年12月25日 13時) (レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - なみさん» なみさんも潤くんラブなんですね♪年明けもさらに私たちをドキドキさせてくれそうな潤くん。こちらでもドキドキしていただけるよう妄想爆発させていきます（＾＾） (2013年12月25日 13時) (レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2013年12月16日 14時
