ニヤける、オレ ページ5
車に乗り込むと
すぐに襲ってくる眠気。
眠い目を擦りながら
バッグから取り出した
ドラマの台本を拡げながら
ウヨンの言葉を思い出す。
『キスシーン多いじゃん、今回の』
･･･キスシーンかぁーーー。
確かに、今回多いもんなー。
A･･･気にしてるのかな。
どうなんだろ。
そういえば前に
上手くいったから
動画見ろって言ったら
すげぇ拗ねてたよな。
包丁持ったままプンスカしちゃって。
ちょっと焦ったけど。
あれも、可愛かったよなー。笑。
･･･まぁ。
そりゃあ、やっぱり。
見たくはないだろうけど。
でもなー。
こればっかりは、仕方ないし。
だから。
Aが何か言ってこないのなら
オレからは、何も言わない。
たぶん。
それが、一番いい。
―
｢ジュノ。明日、遅れんなよ。笑｣
｢////分かってるって！｣
わざとらしくニヤニヤした顔の
ヒョンに見送られながら
飛び出すように車を降りた。
やっと、やっとAに会える。
会えるって言っても
いつもより、ほんの少しだけ
長い時間ってだけだけど。
それでも、めちゃくちゃ嬉しい。
Aに一秒でも早く会いたくて。
エレベーターが昇るのすら遅く感じる。
Aの部屋のフロアのボタンを
思わず連打した。
会いに来るってことは
Aには、内緒のまま。
アイツ、どんな顔するんだろ。笑。
会いたいとか、寂しいとか
ほとんど言わないけど。
Aだって本当は
オレに会えなくて
すっげぇ寂しいだろうし。
･･･はぁーー。
ヤバいな。笑。
めちゃくちゃ喜んで
思いっきり飛び付いて
ぎゅうぅーーっと
抱きついて来ちゃったり
するんじゃないかって。
ドアの前で独りニヤける、オレ。
静かに鍵を開けると
ただいまぁ･･･
心の中で呟きながら
慎重にドアを開けた。
リビングのドアを向こうから
漏れ聞こえるAの声。
あれっ？
A･･･？
あ･･･もしかして。
誰か来てんの？
･･･待て待て待て。
考えたくもないけど。
ウヨンが言ってたみたいな
そんなことになってたら･･･
どうする？
･･･いや。
そんなわけないよな。
振り返って確認しても、男物の靴はない。
ほら、な。
やっぱり違うし。笑。
リビングへと続くドアを
そーっと、少しだけ開けると
カツンッ！
何かにぶつかる音がして
思わずサッと、身を潜めた。
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betty(プロフ) - はじめまして。最近ジュノの事が好きになりました。小説も楽しく読ませてもらってます。パスワードのついたものも読みたいので教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2022年8月31日 23時) (
レス) id: 50ca44feb6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - なつ?さん» お久しぶりです(^-^)なかなか更新出来ず、申し訳ありません(>_<) (2019年11月18日 23時) (レス) id: cbcad80ac8 (このIDを非表示/違反報告)
なつ?(プロフ) - ずっと楽しく読ませていただいています。続き期待しています！ (2019年10月31日 20時) (レス) id: fc66c4ce63 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - はじめまして。すごく面白いので、全部読みたいです。パスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月26日 16時) (レス) id: d52a303626 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - ももさん» お久しぶりです。長らくお待たせしてすみません(>_<)またボチボチ書き始めてますので、もう少しお待ちください(._.) (2019年6月26日 6時) (レス) id: cbcad80ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろん
| 作成日時：2018年5月29日 3時
