大ヌナとオレ 13

イチオシ ページ10

ニコニコと可愛い笑顔で
Aがブラブラさせているのは・・・カツラ。


しかも。


ドレッドとストレートのロン毛。
ロン毛に至っては、かなりの・・こ汚さ。



選んでいいって・・

どっちも嫌だっつーの！！！




「・・どっちもヤダ」


「それはダメー！早くどっちか選んでよ」


「ヤダよ！！そんなの、カッコ悪過ぎる」



むにゅっと、唇を尖らせた。



「あーあ、これ被ったらさー、車の中でジュノとちゅーも出来ちゃうのになー。並んでるときも、思いっきりくっついて居られるのになぁ。残念だなぁー」



・・・なんだとっ？！

車の中で、ちゅー出来んのか。
並んでるときも、イチャイチャ出来るのか・・・。



残念そうに、ドレッドとロン毛を仕舞いに行こうとしたAの腕を引っ張った。



「・・・ド、ドレッドにするっ！！」


「本とっ？コレ、あたしのイチオシなの。えへへ」



イチオシって、どんな理由で？
よく分かんないけど、もう何でもいい。


嬉しそうに笑ってるAが可愛い////



どっちでもいいんだけど。
ただ・・ドレッドってヤツ、ちょっと興味ある。



「・・車で、ちゅーするんだな？」


「うん。いくらでも。笑。えーっと、まずは、ネットを被って・・」



・・いくらでも？


それは、ヤバイだろ////
止まんなくなったら、どうするんだよ？


オレの頭を一生懸命弄くってるAが可愛くて

チュッ・・

軽く、唇を付けた。




「なに////ちょっと！今、真剣なの！」


「いくらでもって、言ったじゃん。笑」


「言ったけど・・もうちょっと、屈んで？ん、よし、出来た！笑」


「どれどれ？笑」



初めてのドレッドってヤツを、鏡で確認。




「・・なぁ、オレ似合わないな」


「ぎゃははははっ！ジュノ、全っ然似合わないね。笑」


「お前・・笑いすぎだろ。やっぱ、さっきのロン毛に・・」

「ダメ！似合わないって理由での変更はナシ！」



はぁ？

なんだそりゃ・・



「いいの。あたしだけがジュノはカッコいいって分かっていればいいでしょ？行こう？笑」



嬉しそうにオレの腕に自分の腕を絡ませると
オレを見上げて笑ってる。



うん、まあ・・な////


Aが可愛いから、もう何でもいいや。

いくらでも→←選択

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す