スパイス ページ48
「A。なぁ・・A」
あー、マジかよ。
返事もしてくれないのか。
他のメンバーとは、普通に喋ってんのに。
オレが話しかけても、キッ!っと睨まれるだけ。
・・はぁ。
Aに無視されんのは、本と辛い。
なぁ、Aーー。
オレが悪かったよ。
ー
「ヒョン!!何でAの前で、あんな話するんだよっ?!」
「あー。ヌナ、怒ってたな。笑」
「笑い事じゃないよ!あの顔・・めちゃくちゃ怒ってるよ!」
「ジュノ。恋愛にはな、スパイスが必要だ」
はあっ?
スパイスだと?!
真面目な顔して・・ふざけてる!
「そんなもん、要らないんだよ!!」
「最近さ、お前たちラブラブしすぎでさ。面白くないだろ?まあ、ちょっとピリッと効きすぎたな。笑」
本とに・・この人は。
ことの重大さが、全っ然分かってない。
ピリッとどころじゃないんだよ!
「ねぇ、ジュノ。ヌナって・・怒ると恐いんだね」
「あ?ウヨン、今頃気付いたのか?アイツ、すげぇ恐いんだぞ。あの顔見たか?般若みたいだったろ・・」
あんな恐い顔。
オレも初めて見たけどな。
「・・うん。俺、ブルルッと震えたもん。ジュノ・・帰ったら、頑張ってね」
・・いや。
頑張るどころの話じゃない。
これは、ちょっとやそっとじゃ
許してもらえないに違いない。
お仕置きされるのは、オレの方だ・・。
「あっ、クンヒョン!旨いパンケーキの店、どこって言ったっけ?持ち帰り出来る?」
「ふふっ。ジュノ、ヌナのご機嫌とり?」
「あー、うん。めちゃくちゃ怒ってたからさー」
「テギョンも、お喋りが過ぎるね。持ち帰り出来るよ。携帯に地図送るね」
「うん。ありがと。クンヒョン」
「ジュノ。言い訳しないで、ひたすら謝るんだよ?ね、分かった?笑」
「分かった・・やってみる」
クンヒョンは、いつもみたいに微笑むと
オレの頭をクシャクシャっと撫でた。
言い訳しないで・・か。
ひたすら謝る、ひたすら、ひたすら。
はぁ。
オレ、何もしてないのに。
いや、潰れちゃったのは悪いけどさ。
だって、仕方なかったんだよ。
断る訳にも行かないし。
そんなに飲んでもないしさ。
・・いや、オレが悪いんだ、オレが。
ああああ。
マジで・・どうしよう。
どうしたら許してくれるんだろ。
207人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まろん(プロフ) - うわーっ!一気にですか?! 寝不足になりましたよねwwウヨンにもしあわせになって貰いたいのですが、彼には暫くこのままで居て貰います(笑)ジュノペンなので、ジュノが可愛いと言って頂けて嬉しいです(^-^)これからも、よろしくお願いします! (2016年3月21日 16時) (レス) id: 725651be7e (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 寝る間も惜しんで一気に読んじゃいました!!とにかくジュノが可愛い~(#^_^#)あんな風に愛されたいです!!私的には、ウヨンの感じもドンピシャで・・・とにかく、最高に幸せな気持ちをありがとうございます!早く続きが見たいです!! ・ (2016年3月21日 9時) (レス) id: b866d91fc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まろん | 作成日時:2016年3月11日 15時