台無し ページ40
「そういやお前。明日、練習見に来るんだって?何でオレに言わないんだよ?」
Aの額に、ピンッ!と軽くデコピンして
唇を尖らせる。
「イタッ・・!えーっ!誰から聞いたの?チャンソンでしょ。あーあ。内緒で行って、ビックリさせようと思ってたのに」
額を擦りながら、今度はAが唇を尖らせた。
あ。
何だよ、そういうことか。笑。
まったく、チャンソンのヤツ。
せっかくのAからのサプライズを台無しにするとは。
・・許せんヤツだ。
デコピンしたところを擦ってやってから、チュッ・・と唇をつけた。
尖らせてた唇にもキスを落とす。
腕の中で、オレを見つめるAが可愛くて。
もう一度、唇をつけた。
「なぁ、Aって変わったよな」
「えっ?どういう風に?」
「や、違う。変な意味じゃなくてさ」
途端にAの顔が不安そうになったから、慌てて否定する。
「じゃあ、どういう意味?」
「何て言うか、可愛くなったっていうか・・」
「可愛くなった・・?女らしくなったってこと?」
「あー、うん。そういうことかもなー」
Aの顔が、今度はホッとしたような顔に変わる。
「それ、瑠衣にも言われたの。自分では、変わったつもりはないのに。何か、イヤだなー」
「良いじゃん。オレがめちゃくちゃ愛してるからだろ?笑」
「やだ・・何か、やらしい////」
「はっ?だって、本とのことじゃん。だろ?笑」
「うん////まあ・・そうかも」
ははっ。
照れてる。
可愛いヤツだな、本と。
「でも、ジュノもカッコ良くなったって言ってたよ?」
「瑠衣ヌナが?」
「うん」
へぇー。
何か、意外。
人のことなんて、誉めたりしなそうなのに。
それだけオレがカッコ良くなったってことか。笑。
「ま、オレはもともとカッコ良いけどな」
「ジュノはね、いつもペンちゃん達が見守ってくれてるからねー。カッコ良くなるよね。笑」
「まぁ・・そうだけど。Aは?オレのこと、カッコ良くしてくれないの?」
「あたしがジュノをめちゃくちゃ愛したら、ジュノは今よりもっともっと、カッコ良くなるの?」
「そんなの男だって同じだろ。今よりもっと男らしく、カッコ良くなるはずだ。うはははっ。今よりカッコ良くって、ヤバイな」
「・・じゃあ、めちゃくちゃ愛するのやめる」
・・はっ?
愛するのやめるって、何だよそれ。
「・・なにそれ。何でだよ?」
全っ然、意味わかんねーよ。
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まろん(プロフ) - うわーっ!一気にですか?! 寝不足になりましたよねwwウヨンにもしあわせになって貰いたいのですが、彼には暫くこのままで居て貰います(笑)ジュノペンなので、ジュノが可愛いと言って頂けて嬉しいです(^-^)これからも、よろしくお願いします! (2016年3月21日 16時) (レス) id: 725651be7e (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 寝る間も惜しんで一気に読んじゃいました!!とにかくジュノが可愛い~(#^_^#)あんな風に愛されたいです!!私的には、ウヨンの感じもドンピシャで・・・とにかく、最高に幸せな気持ちをありがとうございます!早く続きが見たいです!! ・ (2016年3月21日 9時) (レス) id: b866d91fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろん | 作成日時:2016年3月11日 15時