大ヌナとオレ 13

ペアリング ページ31

「うわっ、ジュノ！！ちょっと急にスピード出さないでよ！」


「あ？クンヒョンにでも掴まってろよ。・・Aはオレに掴まってろ////」



左手を差し出すと、Aがクスクスと笑いながら手を重ねた。



「何で笑ってんだよ？」


「あははは。何か、カッコつけてるから。あれっ？！ジュノ、このリング・・今日してたっけ？」


「ん？お前・・今ごろ気づいたの？してたよ、朝からずーっと」



結婚式場を見に行った時に、Aに贈ったペアリング。
こんな時じゃないと、着けられないから。


何だ・・気付いてなかったのか。



「そうだっけ？えへへ////」



自分の左手とオレの左手を交互に見てる。



「なに、嬉しい？」


「うん。嬉しい。笑」


「んー。そりゃあ、良かった。笑」



これを贈った日も、すげぇ嬉しそうにしてたよな。

そんなに喜ぶなら、いつも着けてやりたいけど。
そういうわけにも、いかないしな。



「ジュノ？こうやって、たまに着けてくれるだけで嬉しいよ？笑」



「ん？うん。笑」



オレの手をキュッと握って、微笑むから、オレもAの手を握り返した。


何で分かるんだろ。
・・オレまた、何か顔に出てたのか？



「ヤーーーッ！俺たちの存在、また忘れてるでしょ！？イチャイチャするなら帰ってからにしてよ。ねぇ、ヌナの抱えてるプーさん、随分とでかいけど。ヌナ、ぬいぐるみ好きなの？」



あーーー！！

その話には触れてくれるな！
オレが買ったって分かったら、何を言われるか・・



「おい、ウヨン！もうすぐ着くぞ」


「ちょっとジュノ！俺、ヌナと話してんの！邪魔しないでよ」


「ぬいぐるみ、別に好きじゃないんだけど。これ、すごい可愛いでしょ？ジュノがね、買ってくれたの。ショボーーーンのジュノなの。笑」



////おい！
バカ、言うなって！！



「え？ジュノが・・？ぎゃはははは！！ジュノが？カッコつけのジュノがぬいぐるみ買ったの？ウケるーー！！」


「////うるせーな！いいだろ、別に」


「ひいぃーーーっ！！可笑しすぎて、お腹イタイ。ヒョンたちにも教えてあげないと」


「////ヤメロよ！！絶対に言うなよ！？」


「えーっ！こんなに面白いネタ黙っておくのー？で、ショボーーーンのジュノって何？」


「////あーーーっ！その話はもうヤメロ！！ほら、着いたぞ。さっさと降りろ！！」


「ちぇっ。じゃあ、ヌナまたね。ジュノ、明日・・」


「遅れないって！！」




・・毎回毎回、言うなっつーの！

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