ぬいぐるみ ページ28
Aが職場に何か買ってくって言うから、オレも一緒に付いていく。
あ、バナナ味のクッキーがある。
チャンソンに買っていってやるか。笑。
クッキーを買って一回りしても、まだAはあれこれ悩んでる。
くくくっ。
本と、なかなか決められないヤツだな。笑。
「A、決まった?」
「んー?ごめん、まだー」
「いいよ、ゆっくり見てろよ。オレ、他の店見てくる」
向かいのショップに入ると、キャラクターのぬいぐるみだらけ。
・・ここには、用は無いか。
そう思いながらも、一応一回りしてみる。
あ・・これ。
何か、いいな。笑。
そいつを掴んでレジに向かう途中、もうひとつ気になったものがあった。
これ、A喜ぶんじゃね?笑。
このオレが、ぬいぐるみ買うとか・・
ちょっと恥ずかしいけど////
メンバーには、絶っ対に見られたくないな。
そんなことを思いながら、さっさとレジに向かった。
Aの居る店に戻ると、まだウロウロしてる。
「なに、まだ迷ってんの?笑」
「あともうひとつ。ねぇ、クッキーとチョコ、どっちがいい?あ、どっちでもいいはダメ!」
うっ・・どっちでもいいは、ダメなのか。
そもそも、そんなに悩むようなことか?
大して、変わりないじゃん。
「チョコがいい」
適当に答えると、
「うん、じゃあチョコにする!買ってくる!」
チョコの缶を手に、Aが振り返った。
「うわぁ・・その大きな袋、なに?何買ったの?」
「ん?後で教えてやる。早く買ってこいよ。外で待ってる。笑」
こんな風にAと買い物をすることも、滅多に出来ないから。
こうやってAを待っている時間でさえ、幸せに感じる。
「ごめん。お待たせ。笑」
「それ、寄越せよ。重いだろ?」
「ん?大丈夫。これくらい、平気だよ」
「いいから!」
彼女の荷物を持ってやるとか、やってみたかったんだよ。
「うん。じゃあ、ありがと。そっちの小さい方、持とうか?」
「いや、これはいい。軽いし」
「そう?」
これが何か、まだヒミツだから。
これ渡したら、すっげー喜んで
ぎゅーってして、ちゅーってしてくれるはず////
「・・急にニヤニヤして、なんなの?」
「////や、楽しかったなーって、思ってさ」
「うん。すっごくたのしかったね。笑」
荷物を片手にまとめて、反対の手でAの手を握る。嬉しそうにオレを見上げて、腕を絡ませるAに、愛しさが込み上げた。
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まろん(プロフ) - うわーっ!一気にですか?! 寝不足になりましたよねwwウヨンにもしあわせになって貰いたいのですが、彼には暫くこのままで居て貰います(笑)ジュノペンなので、ジュノが可愛いと言って頂けて嬉しいです(^-^)これからも、よろしくお願いします! (2016年3月21日 16時) (レス) id: 725651be7e (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 寝る間も惜しんで一気に読んじゃいました!!とにかくジュノが可愛い~(#^_^#)あんな風に愛されたいです!!私的には、ウヨンの感じもドンピシャで・・・とにかく、最高に幸せな気持ちをありがとうございます!早く続きが見たいです!! ・ (2016年3月21日 9時) (レス) id: b866d91fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろん | 作成日時:2016年3月11日 15時