大ヌナとオレ (ページ1)

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聞いてないページ1

あーーー。

今日、やっとヌナに会えるんだな。

早く会って抱き締めたい。

いっぱい、いっぱいキスしたい。

きっと、ヌナもオレがいつ来るのかって

楽しみに待ってるはずだし。

ウキウキしながら

日本に着いて直ぐヌナにライン。

『今日、夜行くから』

『今日？いいけど。帰るの遅くなっちゃう』

・・え？

何でだよ。

『何で？』

『友達と飲みに行くの』

はあっ？！

久しぶりに会えるオレより

友達と飲みに行くってのか？！

ちょっとイラッとするけど。

でも、ヌナに会いたいし。

『いいよ。家で待ってる』

『ごめんね。先に寝てていいよ』

・・マジかよ。

そんなに遅くなるってこと？

少しは早く帰ろうかなって

気にはならないのか？

くっそーっ！

・・絶対、絶対先に寝てやる。

ー

今日はウヨン初のソロコン

メンバー皆で応援に駆けつけた。

ウヨンがペラペラと日本語で話してる。

日本語、頑張って勉強してたもんなー。

オレもソロコンを控えてるから

メンバーのソロは色々と勉強になる。

今年はこういう感じにしたいな、ってのはあるけど

まだ全然具体的なプランは出来てないし。

今年はどうしようかなぁ。

そんなことをボンヤリと考えながら見ていた。

へぇー。

ウヨンペンってこういう言葉がツボなのか。

オレのペンとは、違うもんだな。

面白い。笑。

ペンの反応を見ながら

何となく客席を見回すと

はっ？！

Aがいるじゃないかっ！！

なになに？

どういうことだっ！？

今日は友達と飲みに行くって、言ってたじゃん。

ウヨンのソロコン参戦とか

オレ全っ然、聞いてないし。

ラインだ、ライン。

『おい！何でウヨンのソロコンに来てんだよ？！』

Aをじーっと見てたけど

携帯を見る様子はない。

『友達と飲みに行くって言ってただろ？』

・・はぁ。

やっぱり見ない。

当たり前、か。

ライブ中だもんな。

これは終わるまで見ないパターンだな。

しかも。

キラッキラした目で、ウヨンを見てやがる。

ブルーのペンラ振ってるし！！

・・何か、面白くない。

「ジュノ？どうしたの突然、貧乏揺すりして」

めちゃくちゃノリノリで

ウヨンのステージを楽しんでた

チャンソンがオレの顔を覗き込む。

「あ？・・いや、何でもない。気にすんな」

「そう？なら、良いけど」

せっかくライブを楽しんでる

チャンソンに、今話すことでも無いし。