過去と現在 ページ8
動揺して体が震ているのが自分でも分かる。
ウヨンの腕に絡む細い腕
彼を見上げて笑う顔
トロンとした目
そして、あの香り。
やっぱり同じ人だったんだ。
もっと派手な人を想像してたけど
予想外だった
その事に一番動揺したのかもしれない
じゃあどんな人なら良かった？
自分に聞いてみるけど
きっとどんな人でも同じ
私の隣を過ぎて行く二人の姿が目に
そして、あの香りが鼻腔にこびりつく
ウヨンに合わない香水。
ずっと思ってた。
じゃあどんな香水ならいいの？
また堂々巡り。
クンが、そんな私の様子を
気にしてるのが分かる。
あぁそっか、私はクンとご飯食べに来たんだった
現実に戻る。
「クン・・・お腹空いた。入ろう？」
そう言って手を引く。
案内された個室に
ほのかに彼女の残り香
それはウヨンの痕跡
「お似合いだったね？二人」
そう言いながら温かいおしぼりで手を拭いて
心を鎮める
「彼女と食事だったんだね？さっき事務所で会った時言ってたよ」
そうクンが言うから
「うん。あんな可愛い人だなんてね」
本心だった。
「・・・A？」
「ん？何？」
「・・・いや、なんでもない。食べよっか」
クンが適当に注文してくれた美味しそうな料理
すごく美味しそうなのに
今の私には目に映らない
「さっきの話の続きしていい？」
「さっき？・・・あぁ・・・ハニちゃん？」
「うん」
「あの日、クンもここに来てたんだね？」
「うん。タイから帰ってすぐここに来た。彼女と」
「・・・気づいてたよ。まだハニちゃんを想ってること
ほら、今だってそのキーホルダー」
リュックを指差す。
「あぁ、これは・・・」
「お揃いだよね？ハニちゃんのバックにはミニーがついてる」
「・・・え？」
「クン、気づいてなかったの？案外鈍感だね」
「ごめん・・・」
「今さら何よ〜。もう終わった事だよ？」
本当にそうだった。
もう数か月前に終わった事
それを終わった事だって
過去の事に出来ている自分に驚いたし
それに今、私の心を支配しているのは
もっと違う事だから。
.
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寧々(プロフ) - wooさん» wooさんコメントありがとうございます^^私も書いていて、ウヨンが大好きになってしまったので、この辺で終わらないと、このままではチャンパになっちゃう！wwそうですね！次の話にもウヨンカップルに登場して頂こうと思っているので、是非のぞきに来てくださいね^^ (2016年10月17日 16時) (
レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - みおさん» みおさんコメントありがとうございます。毎日楽しみにして頂けて、嬉しい限りです。私は書くことで満たされているので、読者様には読むことで満たされて頂けたらいいなといつも思っています。これからもお付き合い宜しくお願いします<(_ _)> (2016年10月17日 16時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - maimaiさん» maimaiさんありがとうございます。わぁ…プレッシャーですwwwでもそう思って頂ける限り、これからも頑張って書いて行きたいです。もうすぐ訪れるつかの間のさよならを、ここで気晴らしして頂けたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします<(_ _)> (2016年10月17日 15時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - あやさん» あやさんコメントありがとうございます。そう言って頂き、本当に嬉しいです。皆さんのコメントが作る活力なので^^これからもよろしくお願い致します。 (2016年10月17日 15時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - arielさん» arielさんお読み頂きありがとうございます！初めてのウヨンさんだったので、ちょっと手探りでしたけど、テクペンさんにも共感いただけたなら、私も本望です。次の作品、前回とはまた違ったテクをお見せ出来たらいいなぁ。よろしくお願いします^^ (2016年10月17日 15時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧々
| 作者ホームページ：https://youtu.be/GZXHBgjQjNM
作成日時：2016年9月21日 18時
