キミの名前（ジュノSIDE） ページ25
---------ジュノSIDE
ちゃんと、言えばよかった。
ここで会おうって
もう一度ここで会いたいって
・・・会いたい？
会いたいのか？俺。
少し陽が傾いて、タイムリミット。
ため息を一つつき、この場所を後にする。
貸出カウンターに行くと
”チャンソンの女”がいた。
「あ・・・」
俺の事を二度見する。
「あの・・・”植物図鑑”って小説、ありますか？」
「えっ・・・？」
「だから、植物図鑑」
「ええぇっと・・・・・・」
何か考えてる様子だったけど
こっちとしては、ここを早く立ち去りたくて
少しイライラしていた
そして、女は自分の足元から
その”植物図鑑”を取り出すと、俺に見せて
「これですね」
って笑った。
「あぁ。え？なんで？」
そして、
「これも、預かってます」
二つ折りにされた、一枚のメモを渡される
「え？」
「A先生からです。中身は、読んでませんから」
「・・・」
「ジュノさんも受けるんですか？オーディション」
「は？」
「チャンソンさん、今度その映画？ドラマ？のオーディション受けるって」
「あぁ」
そういや、そんなこと言ってたっけ。
「A先生も、この本大好きだから」
「え？」
「ドラマ、見てました。」
「あぁ・・・どうも」
「この役・・・”樹”の役、ジュノさんに合ってると思います」
そう言うとまた笑って
「新刊なので、ご返却は１週間後でお願いしますね」
その場を立ち去ると、駐車場に向かう。
そして、車に乗るとさっきのメモを開いた
”今日はごめんなさい。
急用が入りました
返却は、１週間後ですね。
また、来週”
とても丁寧できれいな文字で、そう書かれていた。
A・・・先生か。
Aって言うんだ。
そのメモを、そっと本に挟む。
携帯番号くらい、書いといてくれりゃいいのに
そんな事を思うけど
それがまた、彼女らしいとも思う。
彼女の事、何も知らないけど。
彼女が好きだと言うこの小説を
俺は一気に読んで、世界観に浸った。
「ジュノ、最近よく本読んでるね？」
屋上のいつもの場所
クンヒョンがやってきた。
「あぁ、うんまぁね」
「何か心境の変化？？」
「まぁ、そんなとこ」
「ふぅ〜ん(笑)」
「あ、ヒョンもうすぐ誕生日だね。おめでとう」
「ありがとう(笑)」
いくら話をすり替えても
クンヒョンにはいつも、見透かされる・・・。
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寧々(プロフ) - みかさんあんにょん^^チャンソンペンさんでしたか…。チャンソンはまだバレンタインとホワイトデーの中の短編しか書いた事なくて。おいおい書いていければいいなぁ。でもチャンソンって難しい！！！www (2016年11月1日 15時) (
レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - このお話も切なくて泣けます。寧々さんのお話ほんとに面白くて時間を忘れて見てしまいます。チャンソンペンなのですが、チャンソンのお話もどこかにありますか？ (2016年11月1日 9時) (レス) id: 1b4b20a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - まみさん» まみさんこんにちわ^^ジュノへおかえりなさいｗそんな私もテクに寄りかかってたのですが、無事に生還しました。ジュノの恋、また切ないターンがぼちぼちとやってきますが、見守ってそしてお付き合い頂けたら嬉しいです！！！ (2016年7月25日 10時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - はるさん» はるさんこんにちわ^^そうですか・・・この夏はお留守番なのですね。私もジュノの夏は先日の名古屋二日間で幕を閉じました。寂しいですが、今は新しいジュノの曲を愛でながら、皆さんと一緒に妄想の世界にどっぷり浸かりたいと思います。一緒にジュノを感じましょうね！ (2016年7月25日 10時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 寧々さん、ジュノに新しい恋をありがとうごじゃいます(^^)前回のお話しで、テク寄りになってた私ですが、今回のお話で無事元のジュノペンに戻ってきました！素直に気持ちを口に出せるようになったジュノ、ちょっと強引だけどイイね！この先も楽しみです。 (2016年7月24日 15時) (レス) id: 4645bd3a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧々
| 作者ホームページ：https://youtu.be/GZXHBgjQjNM
作成日時：2016年6月3日 11時
