私の特等席 ページ3
サムギョプサルの後、
私はバスに乗り、３つ目のバス停で降りる
”国立図書館前”
私が大好きな場所。
大きな建物の周りには緑が沢山あって
公園では小さな子供たちが遊び
カフェでは学生が勉強したり、
カップルがおしゃべりしたり
そして５階建ての吹き抜けの大きな建物の中は
私の大好きな本で埋め尽くされていて
大好きな本の香りに、癒される
今日はずっと待っていた本の予約に
空きが出来たと連絡をもらって
それを楽しみで来る・・・はずだったんだけど
「ふぅ・・・」
１時間前に自分の身に起こった出来事で
出るのはため息ばかり。
建物の中に入り、カウンターで
「こんにちわ」
いつもの図書館司書のキムさんに挨拶をする。
「センセイ、コンニチワ」
日本語習得中のキムさんは
私の事を”先生”と呼ぶ。
学校の生徒たちも、よくこここの施設を利用する
それもあり、私が教師だと知られている。
「キムさん、予約した本、取りに来ました」
そう言うと、まってました！って顔して
奥の”お取り置き”の棚から一冊の本を抜き取る
「予約してた人、取りに来なくて。先生さきにどうぞ」
「あ、え？そうなの？いいんですか？」
「ダイジョウブ」
そう言って笑うキムさん。
「ありがとう」
会員証をスキャン。
「返却は１週間後になります」
「ふふ。キムさん、日本語上手だよ〜〜」
「ありがとうございます」
挨拶をして、カウンターを後にし、
一つ、深呼吸をして本の香りを吸い込む。
「あ、そうだ」
いつもはあまり立ち寄らない、
雑誌コーナーに向かう。
そこで見つけた”ゼクシィ”を手に取る。
「ちょっと見てみるか」
ここには、読みたい本は大概ある。
ホント、ありがたい。
雑誌類は、施設内ならどこでも読める
隣のカフェでコーヒーをテイクアウトして
建物の裏に回り
”いつも”の指定席に向かう。
いつもの赤いベンチ。
全面の芝生の中に一本、大きな木があって
そこに背中合わせで置かれている赤色のベンチ
表側はいつも人でにぎわっているけど
こっちは、いたって人もまばら。
本を読むには格好の場所。
ベンチに腰を降ろすと
「はぁ・・・」
知らない間にまたため息。
借りた本をベンチに置くと
膝の上に雑誌を置いて、表紙を眺める
「なんてきれいなの」
ウェディングドレスを着たモデルさんに見惚れる。
ちっとも現実味がわかない私だった。
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寧々(プロフ) - みかさんあんにょん^^チャンソンペンさんでしたか…。チャンソンはまだバレンタインとホワイトデーの中の短編しか書いた事なくて。おいおい書いていければいいなぁ。でもチャンソンって難しい！！！www (2016年11月1日 15時) (
レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - このお話も切なくて泣けます。寧々さんのお話ほんとに面白くて時間を忘れて見てしまいます。チャンソンペンなのですが、チャンソンのお話もどこかにありますか？ (2016年11月1日 9時) (レス) id: 1b4b20a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - まみさん» まみさんこんにちわ^^ジュノへおかえりなさいｗそんな私もテクに寄りかかってたのですが、無事に生還しました。ジュノの恋、また切ないターンがぼちぼちとやってきますが、見守ってそしてお付き合い頂けたら嬉しいです！！！ (2016年7月25日 10時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - はるさん» はるさんこんにちわ^^そうですか・・・この夏はお留守番なのですね。私もジュノの夏は先日の名古屋二日間で幕を閉じました。寂しいですが、今は新しいジュノの曲を愛でながら、皆さんと一緒に妄想の世界にどっぷり浸かりたいと思います。一緒にジュノを感じましょうね！ (2016年7月25日 10時) (レス) id: fc9d150424 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 寧々さん、ジュノに新しい恋をありがとうごじゃいます(^^)前回のお話しで、テク寄りになってた私ですが、今回のお話で無事元のジュノペンに戻ってきました！素直に気持ちを口に出せるようになったジュノ、ちょっと強引だけどイイね！この先も楽しみです。 (2016年7月24日 15時) (レス) id: 4645bd3a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧々
| 作者ホームページ：https://youtu.be/GZXHBgjQjNM
作成日時：2016年6月3日 11時
