Queue de Lapin (ページ20)

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「……ホソク」

「うぅっ… 」

「はぁ…頼むから鼻水拭いて」

「うぅぅー

ジョングー、お前よく出来たヤツだなー泣」

案の定

泣いたよ、ホソク

あれから１時間くらいでホソクがやって来て

さっき聞いたばかりのジョングーくんの話を

…したのがいけなかった

『…ふっ笑

そんなたいしたことじゃないです笑』

ジョングーくんが照れたように笑って

『でもひとり暮らししてみて

家族のありがたさがわかりました笑』

「そうかぁ…泣

そうだよなぁ…」

いや、共感してるけどあんた

がっつり実家暮らしでしょうがっ

「俺とAのこと、家族だと思って

いろんなこと甘えていいからなー」

あ、私も入るんだ笑

まだご飯食べてないっていうホソクも一緒に

３人でテーブルを囲む

『ありがとうございます笑

家庭的なご飯、久々で嬉しいです』

私に向けてジョングーくんがにこっと微笑む

…ホソクじゃなくても
そんな顔されたら、なんかしてあげたくなるし

「おかわりは？

たくさん食べてね？」

ジョングーくんに差し出したはずの私の手に
ホソクの器が乗せられた

「ホソクは自分でやって」

「えー、家族じゃーん」

なんでだ、甘えるんじゃない

ホソクの器を持ってキッチンに入る

「ジョングー、いっぱい食べろよ？」

『あ、はい笑』

聞こえてくるふたりの会話

『…ホソギヒョン

後で勉強教えてください』

「…っ！いーぞぉ、何でも聞いて？」

あ、あいつ今トキメいたな笑

面倒見がいいホソクと
面倒見がいがあるジョングーくん

いいコンビじゃん笑

作った料理をきれいに平らげて

時間はもうすぐ21時

「ジョングーくん、明日も学校でしょ？

そろそろ帰らなきゃ」

「えー、もっと話したいー」

ホソクが駄々をこねる

『ヒョン、また店に来ますから笑』

ジョングーくんに諭されて外に出ると

雨はだいぶ弱くなっていた

ホソクパパの車に自転車を積んで

ふたりが乗り込む

「ジョングーくん、これ

朝ごはんに食べて？残りもので悪いけど…」

パンの袋を渡すとふわっと笑った

『ありがとうございます、…Aヌナ笑

好きです、ヌナのパン』

あー、かわいい

ほんと弟に欲しいくらいだわ

「ホソク、邪魔しないで早く帰るのよ」

「はーい、オンマー」

オンマじゃない！

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