Queue de Lapin (ページ12)

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押入れの奥から
高校時代の荷物を引っ張り出して
ダンボールを覗く作業を繰り返し

やっと見つけた、ホソクの参考書

貰っといてなんだけど
とても勉強道具には見えないそれは

ホソクによってステッカーを貼られ
ド派手な見た目笑

大学進学しなかったけど
勉強はしてたんだよな、ホソク

なんでやめたんだっけ

真面目な話をあんまりしないから
たぶん聞いたと思うんだけど忘れちゃった

あ、夢が出来たから

そうだ、そんなこと言ってた

それがあの ” 自分の目で足で ” ってやつか

パラパラとページをめくると
ユニオンジャックのイラストの下に
まるっこいホソクの字

…何コレ

” 金髪美女と仲良くなりたい ”

ものすごく動機不純じゃん

ちょっと感動した私の気持ち返して

あの高校生くんにコレ見せていいのか？

迷いながら階段を降りて店内に戻る

窓際の席に座る高校生くん、と
向かいの席に座って身を乗り出してるホソク

おいおい、従業員笑

「ホソク、邪魔はしちゃダメってば」

「ヤバ、見つかっちった笑」

ハンチングをかぶり直して立ち上がる

持って来た参考書をホソクに渡すと
高校生くんに話し始める

「コレ、俺が進学する気で勉強してた時に
使ってたヤツなんだ

使い古しだけど」

『…ありがとうございます笑』

高校生くんは
上目遣いにホソクを見て微笑んだ

「おう、一応高麗大学志望だったから
わかんないことあったら教えられるよ」

『「えっ！」』

高校生くんも私も驚いて
声が揃っちゃった

…知らなかった
ホソクって頭いいんだ…

「なんだよ、その顔笑」

だってそんなこと言ってなかったじゃん

『…すごい

ひょん、って頭いいんですね』

「あー、いーねヒョン呼び笑

どしどし聞いてくれちゃって構わんよ笑」

あぁ、高校生くんの尊敬の眼差しに
ニヤニヤが止まらなくなってる…

「ジョングーくん、頑張りたまえよ」

…いや、あんたナニモノだ

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