35話*甘えん坊さん~レトルト目線~ ページ37
魅羅ちゃんは東京に来たら毎回俺ん家に泊まりにくる。
鍵を開けてすぐ、履いてたスニーカーを脱ぎ捨て、
羽織っていたパーカーも脱ぎ、リビングのソファーにダイブした魅羅ちゃん。
とりあえず脱ぎ捨てられた物を整頓してあげながら、魅羅ちゃんが横になってるソファーに近づいた。
グイッっと羽織ってた服の裾を握られる。
魅「んー……レトやん、お腹減った…」
若干疲れてて、眠そうな感じで目をとろんとさせる魅羅ちゃんは大人しくしてたら少しドキッとしてしまう様な子だ。
大人しくしてたら、な。(ここ大事)
まぁこんな子に興奮する様な大人じゃあらへんし、適当に「ん、レトルト食品かなんかでええよなー」と呟く。
さーてキッチンに移動……
出来なかった。
レ「んっ…魅羅ちゃん、服引っ張らんといてぇなー…」
服の裾を引っ張られたまま、魅羅ちゃんが固まってる。あれれ、寝ちゃったんかなぁ…?
魅「レトやん、はさ……魅羅がいて嫌やない?」
ちょっと黄色がかった茶髪の前髪の隙間からチラッと魅羅ちゃんの目が見える。
少し頬を染めて。
レ「嫌な訳ないやん?……親戚やもん、好きやで?」
うん、普通に好き。何だかんだ言ってもこの子は可愛いから。
魅「その好きは、魅羅の好きとは違うんだよね…?」
ボソッと聞こえた声。確かに聞き取れた。
レ「……え?なんか言うた?」
だけど聞こえないふりをした、なんか聞こえちゃいけない。そんな気がして。
魅「あっ……ううん、何でもないわ…ごめん…」
横になってる体勢からきちんとした風に座り直し、俺の服の裾を離す。
レ「そっか、適当になんか作るなー」
いつもと同じ会話、そう、何も聞いてない。
そう思いながら俺はキッチンに向かった。
魅「……レトやんのバカ…」
そんな魅羅ちゃんの呟きなんて聞こえない。
36話*フジのバカ。~キヨ目線~→←34話*相談、ふあるちゃん。
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きゃろる(プロフ) - 私は木音樹音さんの小説に惚れました！すっごい面白かったです！完成おめでとうございます(*´ω｀) (2015年3月11日 21時) (
レス) id: 55c70ba37a (このIDを非表示/違反報告)
れな。 - 完結おめでとうございますっ!! とても面白かったです♪ (2015年1月18日 0時) (レス) id: 9e74f68aa9 (このIDを非表示/違反報告)
森莉(プロフ) - 完結おめでとうです！！コーヒーの所、直してくれてありがとうでした( (2015年1月15日 23時) (レス) id: f987823c23 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 完結おめでとう御座います!!!! 泣きかけたやないですかw 次回作も期待してます (2015年1月15日 22時) (レス) id: 426cfae2bb (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - ちょっと泣かせないでくださいよ←完結おめでとうございます！まじでいい作品でした(´;ω;`)平和組も絶対見ます！お疲れ様でした！ (2015年1月15日 20時) (レス) id: 7c1ff16676 (このIDを非表示/違反報告)
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