検索窓
今日:12 hit、昨日:25 hit、合計:1,579 hit

ページ8




アメリ[すまない、明日だが急用が入ってしまった。]
フタバ[分かりました、では時間があれば仰ってください。]

そうス魔ホでメールを送った。



アメリ「あと1年…」

せめて、あと1年……
お前らが先か、私が後に…入学していれば…
もっと自然に当たり前のように…
お前たちの近くにいられただろうか…



アメリ「…なんて、つまらん妄想だな。
会いたいな、フタバとカイトに。」

小さい声で呟いた。


――――――――――

―――――――

―――


〈大貴族会〉


大貴族「アメリ嬢…」
アメリ「!」

声がかけられ、声のする方へと振り向く。



大貴族「お噂はかねがね。
お父様には、お世話になりました。
私、こういう者で…」

と、名刺を受け取った。



大貴族「その若さで「6(ヴァウ)」とは…」
アメリ「ありがとうございます。」


大貴族「ゆくゆくは魔官署に?」
アメリ「はい、父の仕事を手伝いたいと…」

やはり、高位階の大人ばかりというのは…気を張るな…
思わずため息を吐いた。



アメリ「しかし、ちゃんと挨拶せねば…」

ダンスか…
以前見たダンスは、ある令嬢が輝いていたな…



アメリ「(もし踊るなら、私も好きな人と…)」

私は、“あいつ”を思い出した。



?「あの…」
アメリ「!」

思い出に浸っていたあまり、周囲を見ていなかった。



大貴族「アメリ嬢ですよね?アザゼル家のご令嬢の。」
アメリ「はい。」


大貴族「おおっ、ウワサに違わぬ美しさですね。」
アメリ「いえ、そんな…」


―――スッ…

大貴族「もし、お時間があるようなら…
ぜひ、いかがでしょう一曲。」
アメリ「あっ…」

そう言って、私の方に手を差し伸べてきた。



アメリ「……ッ」チラ
アンリ「〜〜〜〜」

のみこめ、アザゼル・アメリ。
…これは、私にとって必要なことだ。
その時―――…


―――ワッ

「なんだなんだ」
「おおっ見ろ!!あの方は、三傑の」
「それだけじゃないぞ、あの方々は彼の黒帝様と白帝様に仕えていたという…」

待ってくれ…
なんで、こんなことがあるわけ…



フタバ「アメリ嬢、俺と一曲踊りませんか?」
アメリ「〜〜〜ッ//!!」

第180話 1センチの距離→←第179話 1年間の距離



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2024年2月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。