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アメリ[すまない、明日だが急用が入ってしまった。]
フタバ[分かりました、では時間があれば仰ってください。]
そうス魔ホでメールを送った。
アメリ「あと1年…」
せめて、あと1年……
お前らが先か、私が後に…入学していれば…
もっと自然に当たり前のように…
お前たちの近くにいられただろうか…
アメリ「…なんて、つまらん妄想だな。
会いたいな、フタバとカイトに。」
小さい声で呟いた。
――――――――――
―――――――
―――
〈大貴族会〉
大貴族「アメリ嬢…」
アメリ「!」
声がかけられ、声のする方へと振り向く。
大貴族「お噂はかねがね。
お父様には、お世話になりました。
私、こういう者で…」
と、名刺を受け取った。
大貴族「その若さで「6(ヴァウ)」とは…」
アメリ「ありがとうございます。」
大貴族「ゆくゆくは魔官署に?」
アメリ「はい、父の仕事を手伝いたいと…」
やはり、高位階の大人ばかりというのは…気を張るな…
思わずため息を吐いた。
アメリ「しかし、ちゃんと挨拶せねば…」
ダンスか…
以前見たダンスは、ある令嬢が輝いていたな…
アメリ「(もし踊るなら、私も好きな人と…)」
私は、“あいつ”を思い出した。
?「あの…」
アメリ「!」
思い出に浸っていたあまり、周囲を見ていなかった。
大貴族「アメリ嬢ですよね?アザゼル家のご令嬢の。」
アメリ「はい。」
大貴族「おおっ、ウワサに違わぬ美しさですね。」
アメリ「いえ、そんな…」
―――スッ…
大貴族「もし、お時間があるようなら…
ぜひ、いかがでしょう一曲。」
アメリ「あっ…」
そう言って、私の方に手を差し伸べてきた。
アメリ「……ッ」チラ
アンリ「〜〜〜〜」
のみこめ、アザゼル・アメリ。
…これは、私にとって必要なことだ。
その時―――…
―――ワッ
「なんだなんだ」
「おおっ見ろ!!あの方は、三傑の」
「それだけじゃないぞ、あの方々は彼の黒帝様と白帝様に仕えていたという…」
待ってくれ…
なんで、こんなことがあるわけ…
フタバ「アメリ嬢、俺と一曲踊りませんか?」
アメリ「〜〜〜ッ//!!」
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作者名:猫 | 作成日時:2024年2月6日 14時