第1話 ふじさんとカップラーメン ページ2
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蓮「此処は、寒ィな。」
久しぶりの休暇をもらったんだ、存分に満喫しねぇとな。
期間は10年だがな。
後、5年もすれば魔界に戻らねぇと。
蓮「車で来て正解だったな。」
今回は、本栖湖に来ている。
だが天気は良くなかった、雲がかかって見えない。
もう2時10分。
「チェックアウトは、明日の朝10時までです。
薪、は林の中の物を自由に使ってください。」
俺は頷きながら、どこに建てるか考えて建てた。
蓮「焚き火をたてる準備でもするか。」
そう言って、林の中を散策することにした。
薪を集める前に、まずは松ぼっくりだ。
蓮「お、あった。」
これは、マッチ一本で火がつくな。
自然の優秀な着火剤だ。
蓮「あれだ、これは湿ってる。
あった、こっちにも。」
“かさ”が開いている物は、乾燥していてよく燃える。
あっという間に、松ぼっくりが鞄いっぱいになった。
次は薪。これもなるべく乾燥した物を選ばねぇといけない。
あまり湿っていると、火がつかなかったり爆ぜたりする。
薪ストーブ用の薪を売っている。
“薪屋さん”がおすすめ。
木の種類によって、火持ちが違います。
普通に市販で薪を買うと、1束約300〜600円する。
蓮「よし…これ位だな。」
しかし、使用料を払えば薪はタダで使い放題という気前の良いキャンプ場も稀にあったりするのだ。無論、常識のある範囲でだがな。
蓮「はっ」
―――スパァンッ
木を小さく切り、テントを建てた所へと戻る途中。
「か〜〜〜」
蓮「あの女性、まだ寝てる。
風邪ひくのにな。」
そう溢しながら、戻った。
蓮「………」ジー
まず火種に火をつけ、火種の上に“細い枝”からのせる。
空気を送る時は弱めに扇ぐ。
蓮「乾燥すると分かってても、煙たくなるんだよな。
(だが、この暖かさには勝てねぇな)」
まだ、あの女性は寝ているのだろうか。
寒い所で寝るだなんて、俺には無理だな。
蓮「(寝る前にトイレに行くか。)」
そう思いながら、キャンプ場の近くのトイレに向かった。
あれ?あの女性はいない。
流石に帰ったか。
「きゃああぁあ―――!!」
「まっでよォー」
帰る途中、なんか悲鳴が聞こえた。
イノシシか熊が出たのかと思い、声のする方へと向かった。
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作者名:猫 | 作成日時:2024年3月16日 3時