第１話 佐々木と宮野と鈴宮 ページ2
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宮野ＳＩＤＥ〜
い、意味がわからない。
二次元以外でリンチとか、あり得ないから！
最近の王道ＢＬとか、色んな漫画でもほとんどなくなってきているのに…！
宮野「あ、あのっ南東の校舎裏で生徒がひとり一方的に暴力を受けてて。
はいっ…はい、待ってま―――」
―――ドッ
「かはっ…」
そう電話をしている最中に、生徒が凄い声を出しながら倒れる音がした。
「おい、止めてくるからこれでも持ってくれるか？」
宮野「え、誰。えっあの。」
？「サッサとしろ。」
そう言って、箒を僕に押し付けた。
その人は女性だった。
「テメェ等、さっきから五月蠅ェんだよ。」
「はぁ！？何言っ」
男子生徒を殴っている人に向かってそう言い、半殺しにする彼女。
「おいテメェ、さっさとそこから遠くに行け。」
「はっはい。」
ボコボコにされている彼に、手を差し伸べる彼女。
その人の後ろ姿に、ひそかに憧れた。
――――――――――
―――――――
―――
その三ヶ月後。
二葉「宮野、おはよう。」
宮野「おはよう、鈴宮さん。」
彼女の名前は、鈴宮二葉さん。
なんと、僕と同じクラスだった。
佐々木「すーちゃんとみゃーちゃんは、今日もかわいいね。」
鈴宮「佐々木先輩、俺はかわいくありません。」
宮野「さ、佐々木先輩…
いつも言ってますけど、そのかわいいっていうのやめてください。
女顔、気にしてるんです。」
そう言うと、佐々木先輩は『内面がかわいい』と言ってきた。
鈴宮さんなら分かるけど、僕はね…
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作者名：猫 | 作成日時：2024年3月13日 0時
