第七話 ページ9
「話というのはね。君の婚約が決まったことなのだけど」
私の予感は的中した。
そういった系統の話なのかな〜とは思っていたけれど、ここまで予感は当たるものだったのか。
前世の基準で考えると、十歳近くで婚約は早いような気がするが、ここは異世界。それも、前世でいえば中世の貴族文化のようなところである。産まれたその瞬間、いや、生まれる前からの婚約なんてものもザラにある。
「それで、君も相手が誰かくらい知りたいだろう？」
それは当たり前だと思う。いくら政略結婚が貴族の義務とはいえ名前も知らぬ人に嫁ぐのは嫌だ。
そんなことを思いつつ、アンの方を見てみたら、アンがお父様のことを凝視していた。
婚約者のことが気になるのはわかるけど、なぜ張本人である私よりも必死なのか。
「彼はその名も………」
もったいぶった言い方だ。そんなことしなくても大して変わらないと思うのだけど、あえて突っ込まないでおこう。
「その名も、フェルディナント・セシル・アイリス。
このアイリス皇国の第一皇子だ！
どうだ！素晴らしいだろう！」
「素晴らしいですわ！お嬢様！
おめでとうごさいます！」
二人してやけにテンション高いしらアンに至っては祝福の言葉もかけてきた。
でも、私。
フェルディナント皇子、だっけ。
その人のこと、よく知らないのだけれど……。
〈作者からのひとこと〉
やっとヒーローが(名前だけだけれど)出てきました！
今後の活躍に乞うご期待！
(ただ今、作者は夜中のテンションで書き続けております。)
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Lily - 夜籠目さん» コメントありがとうございます！嬉しすぎて嬉し涙がちょちょぎれちゃいます。この小説がなろう系なのは、私が現在進行系でなろうにたむろっているからです。 (2016年5月25日 14時) (
レス) id: e862ef2837 (このIDを非表示/違反報告)
夜籠目(プロフ) - 占ツクよりは、なろう系にありそう。 (2016年5月24日 21時) (レス) id: 3bd8e99442 (このIDを非表示/違反報告)
Lyly - ぷよ傘さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです。更新を頑張るので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。 (2016年5月21日 14時) (レス) id: ad4da21ebf (このIDを非表示/違反報告)
ぷよ傘(プロフ) - 私は今まで転生系の小説をあまり読んだことがなかったのですがとても面白いですね！主人公の心理描写などが非常にしっかりとしていて感情移入がしやすく楽しませていただきました。これからも更新頑張ってください。 (2016年5月20日 22時) (レス) id: 61adbf0e08 (このIDを非表示/違反報告)
Lyly - 風華@露領さん» 作品を見ていただけて、とても嬉しいです。ありがとうございます。面白いと思って頂けるよう、これからも頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。 (2016年5月16日 19時) (レス) id: ad4da21ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lily x他1人 | 作成日時：2016年5月3日 15時
