ソノトキ ページ8
ピッ・・・ピッ・・・
「・・あさんっ！・・・おかあさんっ！」
意識が戻って、ゆっくり目を開けると
そこには私の家族
皆泣きそうな顔で私を見ている
どうしたの？
そんな顔しちゃって
おかあさん、大丈夫だから
すぐ横を見ると、私の手を握りながら泣いている彼
ジェジュンがいた
どうして泣いてるの？
ふふっ…(笑)
子供たちもいるのに・・
泣いちゃダメよ
彼の握ってくれている手は温かいのに
何故か私の手に力が入らない
思い切り力を込めて指を動かすと
少しだけ動いた指
「Aっ！！」
「おかあさんっ！！」
「かあさんっ！」
…そっか
私…もうタイムリミットなのね
自分の置かれている状況を理解した私
最期に、彼に伝えなくちゃ…
酸素マスクの中の口を動かすと
彼は先生を呼び、私の酸素マスクが外れた
「はぁ…はぁ…」
「Aっ！！」
「はぁ…ジェ…ジェジュン…」
「そうだよっ!俺はここに居るぞっ！！」
「はぁ･･はぁ…ジェ…ジュン…はぁ…今･･まで…っ…あり･･がとっ…」
「何言ってるんだよっ!!それを言うのは俺だろっ!?」
「はぁ…幸せっ…だった…はぁ…すごく…幸せ…だった…っ」
「Aーっ！？ｯﾌ…ﾌﾌｯ…」
「あり…がと…ジェジュン…」
私にあなたがくれたものは
本当に沢山あって、私は彼に半分も返せていない気がする
初めて出会って恋をした時から
彼は私に、愛することの意味を教えてくれたように思う
こんなに一途に誰かを愛し
その人の幸せを願う事の大切さも難しさも
私は彼に教えてもらった
私が今こうして安らかな気持ちでこの時を迎えることが出来たのも
彼に沢山の愛をもらったから
「俺だってっ！…ｯｸ…俺だってっ…幸せだったよっ!…ｯｸ…ｯ」
「泣かない…で？…はぁ…」
「Aっ！！ｯﾌ…ｯﾌ…独りにしないって…約束しただろ…？…ｯﾌ」
「キム…ジェジュンはぁ…寂し･･がりや…なんだから…ふふっ」
「旅行に行くって…約束しただろ？…ｯﾌ…ｯﾌ…」
「心は…っ…ずっと…あなたの…傍にいるから…っ」
「A…」
「だから…あなたは…一人じゃない…はぁ…はぁ…っ
愛して…います…っ…あなたを…愛して…います」
「ｯｸ…っ…A」
とても安らかな気持ちだった
痛みも、苦しさもない
彼が握っていてくれる手の温もりを
私はただただ、感じていた
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裕(プロフ) - けぃたんさん» こちらにもコメント、ありがとうございます(*´ω`*)嬉しいです(*´∀`*) (2017年11月10日 21時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - yucapさん» 遅すぎるコメ返、申し訳ない<(_ _)>ホロコン、随分と遠い気がします(^-^)でも、行けて良かった(^^) (2017年11月10日 21時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - 裕さん(^_^)もぅ...最後やばい(>_<)読んでてこんなに涙ってでるの？ってくらいでした...やっぱり裕さんの作品好きです(*≧∀≦*) (2017年11月10日 18時) (レス) id: af9b89c215 (このIDを非表示/違反報告)
yucap(プロフ) - アンニョン^^*裕さんの描くジェジュンに会いたくて読み返しました^^*涙涙(><)もうすぐほろコンですね☆楽しみで仕方ありません(￣▽￣) (2016年2月7日 2時) (レス) id: 6f3837258d (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 暁子さん» 読み返して頂いてありがとうござます(^^)明けましておめでとうござます(^o^)今年もよろしくお願いします！ (2016年1月4日 3時) (レス) id: 10763d45a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2015年4月30日 23時
