ニュウイン ページ5
「Aっ…」
「ふふっ。大丈夫。そんなに悲しそうな顔しないで？」
彼が呼んでくれた救急車で、私は通院していた病院に運ばれた
約束通り私は入院を余儀なくさせられ
今、個室のベッドの上だ
胸には心電図を計る幾つもの線が付けられ
ベッドの傍らにピッピと音のするモニターが置かれた
「では、約束通り。
Aさんには寂しい想いをさせてしまうと思いますが、今日から入院です」
「はい」
医師から色々と説明を受けて、病室には
私の家族が残った
「お母さん。欲しいものがあったら持ってくるからね」
「そうですよ。何でも遠慮なく言ってくださいね」
「ありがとね」
「おばあちゃんっ！早く元気になって遊ぼうね！」
「そうね(笑)それまで良い子にしててね！」
「うんっ！」
「母さん、時間の都合のつく時は必ず来るから」
「まぁ、無理しないでね。お前も仕事があるんだから」
「母さんの方が大事だから」
「・・ありがとう」
息子たちに、お嫁さん
そして孫に、愛する夫
彼との人生で出来た、私たちの家族
家族に囲まれている自分は、幸せだ
あんなに嫌がっていた入院が
今ではそんなに苦痛に感じてはいなかった
私は一人ではない
そう
独りではないんだ
離れていても、誰かの心に私は居て
その誰かは私を想っていてくれる
こんなに幸せなことはない
今は、そう思えた
「さぁ、お前たちはもう戻って良いよ」
「でも…お父さん」
「ほらっ！父さんと母さんを二人きりにしてやれよ？」
「あぁ(笑)そうだな」
「まぁ(笑)ふふふっ」
子供たちは彼の言ったことを守って
家族と帰って行った
病室には、彼と私の二人きり
「春には退院できるように頑張ろうな」
「そうね。旅行、楽しみね」
「今夜から…一人のベッドは寂しいな」
「ふふっ(笑)キム・ジェジュンは寂しがりやねぇ〜」
「っは(笑)」
「心はあなたの近くにいつでもいますから」
「A…」
「いつも、あなたを想ってますから」
「っ…俺もだよ」
ベッドの中に居る私と
ベッドの横の椅子に腰かけて両手で私の左手を包んでくれるジェジュン
こんなにも寂しがり屋の彼を
私は独りにさせてしまう事なんて出来ない
神様…もう少しだけ…
心から、そう願った
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裕(プロフ) - けぃたんさん» こちらにもコメント、ありがとうございます(*´ω`*)嬉しいです(*´∀`*) (2017年11月10日 21時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - yucapさん» 遅すぎるコメ返、申し訳ない<(_ _)>ホロコン、随分と遠い気がします(^-^)でも、行けて良かった(^^) (2017年11月10日 21時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - 裕さん(^_^)もぅ...最後やばい(>_<)読んでてこんなに涙ってでるの？ってくらいでした...やっぱり裕さんの作品好きです(*≧∀≦*) (2017年11月10日 18時) (レス) id: af9b89c215 (このIDを非表示/違反報告)
yucap(プロフ) - アンニョン^^*裕さんの描くジェジュンに会いたくて読み返しました^^*涙涙(><)もうすぐほろコンですね☆楽しみで仕方ありません(￣▽￣) (2016年2月7日 2時) (レス) id: 6f3837258d (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 暁子さん» 読み返して頂いてありがとうござます(^^)明けましておめでとうござます(^o^)今年もよろしくお願いします！ (2016年1月4日 3時) (レス) id: 10763d45a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2015年4月30日 23時
