ファン ページ6
「でさぁ〜タク〜」
「なんだよっ」
新店が落ち着いた頃
タクから飲みに誘われた
安くて美味しい大衆居酒屋
いつもタクとはそこで飲んでいた
「私本気でファンになっちゃったのかもぉ〜」
「あっそ」
「ふふふっ」
人生最短の片思いを諦めて
私は芸能人としての彼を一から見て見ることにした
若いころの彼の姿や、パフォーマンスに歌
コンサートの映像や、彼の出演しているドラマや映画
どうして今まで何も興味がなかったのか不思議に思うほど
私は『キム・ジェジュン』という一人のアーティストにのめり込んでいった
彼を深く知ろうとするうちに、彼はとても寂しがり屋だという事が分かった
きっとあの夜も
大勢の仲間と飲んで騒いでいる時間を楽しんでいたに違いない
友達に囲まれている彼は、とても楽しそうに笑っていた
ほんの一瞬だったけれど、私はそんな彼の笑顔に心を掴まれた
そして恋をして…玉砕してしまった
「キム・ジェジュンがどうしてあんなに人気があるのか分かった気がする〜」
「綺麗な顔してるもんな」
「ん〜顔だけじゃなくって！きっと…愛に溢れた人なんだよ」
「ふぅ〜ん」
「興味ないなぁー…その返事」
「だって俺、男に興味ないもん」
「あっそ」
あれからキム・ジェジュンは店には来ていない
もしかしたら、私が居ると知って警戒したのかもしれない
そんな事だったら、ソナちゃんにコーヒーを持って行ってもらうんだった…
「今度ライブ行かない？」
「誰の？」
「ふふ〜ん…キム・ジェジュン」
「行かねー」
「即答だな」
「だから男には興味無いのっ」
沢山のファンの前で歌う彼を、一度見て見たかった
DVDやネットでしか彼の歌を聴いたことのない私は
実際に目の前で歌う彼にとても興味があった
色々調べ、ファンクラブ的なものがあると知って
すぐに入会手続きをした
後は手続き完了のメールを待つのみだ
「でもさぁ〜」
「ん？」
「きっとモテるよなぁ〜、キム・ジェジュン」
「まぁね。タクよりはね」
「…。
きっといっぱいいるんじゃないの？彼女」
「…。」
「っは(笑)だってあの容姿で女がほっとかないでしょ〜」
「うん…」
言われてみれば、確かにタクの言う通りだ
タクに言われて、ハッとした
「お前、よくそんな奴に告ったよなぁ〜(笑)」
「っ…そうだね」
「ライブの入り口で”要注意人物”とか言って止められたりしてなぁ〜(笑)」
確かに…。
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裕(プロフ) - やっとですが(^^;かき終えることが出来ました。待っていてくれた皆様、ありがとうございました。 (2015年5月7日 2時) (
レス) id: 10763d45a9 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘ(プロフ) - はじめまして。一気に読んじゃいました。続きも気になるので是非パスワード教えてください。よろしくお願いします。 (2015年5月5日 2時) (レス) id: 63f122171b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 皆様へ。たくさんのメッセージありがとうございました。パスですが、書き終えてから公開しようと思っています。我が儘をお許しください。なるべく早く書けるように頑張ります。ごめんなさい。 (2015年5月4日 2時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
n_opoue(プロフ) - はじめまして。ずっと裕さんの作品を読んでいます。この作品も大好きです。続きを楽しみにしています。パスワード、ぜひ教えていただけませんか？よろしくお願いします。 (2015年5月3日 23時) (レス) id: 0b78b173ea (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - こんにちは！パスワードが必要なので続きを読むのを諦めましたが我慢ができませんでした！宜しくお願いします！ (2015年5月3日 18時) (レス) id: 4a8dab7ee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2015年3月23日 11時
