モシ… ページ28
皆、そこそこ酔ってきた頃
それぞれカウンターやダーツなどに別れた
タクとソナちゃんはソファの奥でずっと二人で話をしながら飲んでいる
私はというと、そんな二人と少しだけ間を開けてソファに座ってお酒を飲んでいた
「A」
「えっ？」
「あっち」
ジェジュンは私にそう告げると
カウンターを指さし、そこに向かった
私も彼の後を追い、カウンターへ腰を下ろす
カウンターで新しいお酒を二つ注文した彼は
ソファーに居るタクたちを見乍ら
微笑んだ
「タク、ホントに好きなんだな。あの子のこと」
「ソナちゃん、可愛いですからね」
「まぁ、確かに可愛いな」
「ふふっ(笑)」
出てきたお酒で乾杯をした私達
彼は頬杖をつきながら話し出した
「ああいうの見てると、寂しくなんないのかよ？」
「ん〜…、羨ましいとは思いますけど」
「彼氏欲しくなる？」
「あはは！好きな人に振り向いてもらえてませんからねぇ〜(笑)」
「…。」
「…ジェジュンさん？」
いつもは冗談で返すのに
どうして今日は何も言わないの？
彼の機嫌を損ねたかもしれないと
心臓がドキドキと煩くなった
「あのっ…ごめんなさい。私…変な事…」
「A？」
「はい…？」
彼は真面目な顔をして、グラスを見つめながら私に問いかけた
「俺が『いいよ』って言ったら、お前…どうする？」
「えっ…？」
彼の言っている意味が分からない
何が『いいよ』なのだろうか？
彼は私に何を聞こうとしているのだろうか？
「あの…どういう…？」
「俺が、お前と付き合っても良いって言ったら…お前、どうする？」
「…えっ？！」
分かった
これは彼が私をからかっているのだろうと思った
私の反応を見て、後で笑って『そんなわけねーだろ』なんて言うつもりで
「…。」
「A？」
…なんでかな？
彼はふざけているだけなのに
心が泣くんだ
そんなこと無いって思っているのに
”そんな風に私の気持ちであそばないで”って
悲しくなるんだよ
バカみたいだ
一人でマジになって
「ｯ…」
「A…」
私は笑った
でも…心が流した涙は、頬を零れ落ちて行った
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裕(プロフ) - やっとですが(^^;かき終えることが出来ました。待っていてくれた皆様、ありがとうございました。 (2015年5月7日 2時) (
レス) id: 10763d45a9 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘ(プロフ) - はじめまして。一気に読んじゃいました。続きも気になるので是非パスワード教えてください。よろしくお願いします。 (2015年5月5日 2時) (レス) id: 63f122171b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 皆様へ。たくさんのメッセージありがとうございました。パスですが、書き終えてから公開しようと思っています。我が儘をお許しください。なるべく早く書けるように頑張ります。ごめんなさい。 (2015年5月4日 2時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
n_opoue(プロフ) - はじめまして。ずっと裕さんの作品を読んでいます。この作品も大好きです。続きを楽しみにしています。パスワード、ぜひ教えていただけませんか？よろしくお願いします。 (2015年5月3日 23時) (レス) id: 0b78b173ea (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - こんにちは！パスワードが必要なので続きを読むのを諦めましたが我慢ができませんでした！宜しくお願いします！ (2015年5月3日 18時) (レス) id: 4a8dab7ee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2015年3月23日 11時
