タイミング ページ15
「ここな？」
「うん」
彼と初めて会ったお店の前に着くと
私たちは気合を入れてみせのドアを開けた
久しぶりのこの店
あの日の記憶が蘇る
「なんか…嫌なこと思い出しちゃった」
「振られた事か？」
「ハッキリ言うな…」
「本当の事じゃん」
「…。」
カウンターでお酒を注文すると、私たちはこの日何度目かの乾杯をした
何杯か飲んで他愛もない話をしていると
時間は、ここへ来て１時間が経っていた
「来ねーなぁ〜」
「そんなタイミング良く来るわけないじゃん」
「会えると思ったんだけどなぁ〜」
「そんな簡単に会えるんだったら私は毎日この店に…」
「あっ！来たっ！」
「えぇっ！？うそっ！」
タクが指さした方へと顔を向けると
驚くことに、サングラスをした彼が店には行って来たところだった
「イェスッ！」
「うそでしょ…」
「スゲーだろ？俺って」
「スゲーなぁ…」
「俺、自分が怖い〜」
「違う意味で怖いわ」
「…ん？どういう意味？？」
彼は前に着た時同様、奥のテーブルに向かった
彼の周りのメンバーは、女性も男性も同じようにいた
友達と楽しそうに話している彼はずっと笑顔で
リラックスした雰囲気が、見てとれた
「へぇ〜。やっぱオーラがあるな」
「うん」
「お前、挨拶くらいして来いよ」
「嫌だよ」
「なんで？会いたかったんだろ？」
「邪魔したくないもん」
「なんで？」
「楽しそうだから、それでいいよ」
「A…」
「タク？」
「うん？」
「…帰ろうか？」
「…良いのかよ？」
「良いよ。もう十分だ」
好きだから…なんだか寂しくなった
やっぱり手の届かない人
そう言われているようで
「じゃぁ、もう一杯飲んだら帰るか」
「もう一杯ね」
タクがまたお酒を注文し
今日最後の乾杯だと言ってグラスを合わせた
「これ、美味いよなぁ〜」
「そだね」
彼を気にしないように、ただお酒を飲んでタクと話しをしていると
トントン
誰かに肩をつつかれた
「ん？はい？」
振り返ると、そこにはサングラスをした人が私をじっと見ていた
「っ！？」
「何やってんだよぉ〜？」
彼は私にそう言うと、隣に居たタクの方を気にした
「あっ！キム・ジェジュンっ！」
彼に気付いたタクは、思わず彼の名前を叫んだ
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裕(プロフ) - やっとですが(^^;かき終えることが出来ました。待っていてくれた皆様、ありがとうございました。 (2015年5月7日 2時) (
レス) id: 10763d45a9 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘ(プロフ) - はじめまして。一気に読んじゃいました。続きも気になるので是非パスワード教えてください。よろしくお願いします。 (2015年5月5日 2時) (レス) id: 63f122171b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 皆様へ。たくさんのメッセージありがとうございました。パスですが、書き終えてから公開しようと思っています。我が儘をお許しください。なるべく早く書けるように頑張ります。ごめんなさい。 (2015年5月4日 2時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
n_opoue(プロフ) - はじめまして。ずっと裕さんの作品を読んでいます。この作品も大好きです。続きを楽しみにしています。パスワード、ぜひ教えていただけませんか？よろしくお願いします。 (2015年5月3日 23時) (レス) id: 0b78b173ea (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - こんにちは！パスワードが必要なので続きを読むのを諦めましたが我慢ができませんでした！宜しくお願いします！ (2015年5月3日 18時) (レス) id: 4a8dab7ee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2015年3月23日 11時
