彼と私と心の隙間 2

51 ページ11

「沙織から聞いたんだ、別れた事」



『確かに別れたけどダメなの』



「別れたならいいでしょ
二人きりで話がしたいんだ」



『ごめんね。私なりのケジメなの
もう別れたけど約束は無効かもしれないけど
私はまだミツさんが好きだから
もう遅いかもしれないけど絶対約束は守るの』



「そんな事したって無駄じゃない？
元カレにその努力は伝わらないし
気持ちが変わるわけじゃない」



『それでもいいの………
ミツさんに伝わらなくても
気持ちは変わらなくても
たとえ無駄な事でも私がそうしたいの
私の部屋に入っていい男性は
今でもミツさんだけだから…………』



そう…………この気持ちがもうミツさんに
届かなくても



それでもユウくんを家にあげることはできない



『お願い。ユウくん別の場所で話そう』



「別れてるんだから………
そんな意固地にならなくてもいいじゃん」



ユウくんは私の行動に納得できないようで



そんな気持ちが許せないのか



ユウくんも意地になって



私の部屋で話したいと譲らない



そんな時



「嫌がってるんだからやめなよ」



私とユウくんはその声に驚いてい



声の方を見た

52→←50

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す