雨と私と捨て猫と

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婆「さて、ご飯にするよ」



テーブルの上にはお寿司とおばあさんの
手料理が並んでいる



『すごいご馳走ですね』



「気合い入れすぎなんだよ
３人じゃ食いきれないだろ」



婆「夜と明日の朝も食べればいいさ
ご飯支度しなくてすむから楽だねぇ」



「手抜きじゃねーか」



婆「嫌なら食べなきゃいい」



結局、おばあさんに勝てないミツさん



本当に二人は仲が良い



婆「Aちゃんの好きな食べ物はあるかな？」



『はい！お寿司も唐揚げもおばあさんの
きんぴらごぼうも大好きです！』



婆「そうかい？良かった。沢山お食べ」



私たちはテーブルを囲み食事を楽しむ



『とっても美味しいですね』



婆「そうだね、やっぱり寿司は旨いね」



何気ない会話でさらに食欲が増す



楽しいとご飯も美味しい



おばあさんはミツさんの幼少期の話をしてくれた



こんな不良みたいな格好をしてるけど昔から優しくて頭の良い子だったとか



運動神経が良くてサッカーが上手かったとか



自慢話と言われればそうなのかもしれなかいけど



愛に溢れた話ばかりだった



「余計なことをぺらぺらしゃべってんじゃねーよ」



婆「いいじゃないか、本当の事だし」



ウザそうにお寿司をぱくぱく食べるミツさん



おばあさんのおかげで私はミツさんの事を
沢山知る事が出来た

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