19 ページ19
『あっ………』
びっくりして声を出してしまった
寒さから震えながら早川さんは
ゆっくり振り向いた
「………A」
『そんなところにいたら風邪ひいちゃう』
「いいよ別に」
『良くない。とりあえず入って下さい』
「話聞いてくれるの？」
『……………うん』
結局私は負けてしまう
だって大好きな人が風邪ひいたら
イヤだから
部屋に入ってもらって
『今、温かい飲み物入れますから』
私がキッチンに向かおうとすると
腕を引っ張られた
「いらないから。座って？ちゃんと話聞いて」
怖いほどに真っ直ぐ見つめられて
私は言われた通りに座る
早川さんは私の向かいに座って
私の手をしっかりと握った
「あのネックレスは本当にペアで
買ったものじゃないんだ
今日まで珠理が同じもの持ってた
なんて知らなかったんだ」
『どういう……事ですか？』
「このネックレスは俺の両親が
亡くなって俺一人になっちゃって
これから一人で生きていかなきゃ
いけないから調理師の免許取る為に
バイトしながら学校行って
調理師免許取得した時に自分への
ご褒美として自分に買ったものなんだ」
『………。』
「さっきお揃いって言われて
びっくりして珠理に真相を聞きに
行ったら別れた後に俺の事忘れ
られなくておなじもの買ったって言ってた」
『本当に……二人の記念に買った
ものじゃないの？』
「本当に違うから。珠理の事は
なんとも思ってない。
閉店後にお店に入って来たのは
北海道の友達が閉店後に店に来る
事になっててそいつも珠理と友達
だから珠理にも店に来るように
言ってたみたい。
店に来るまで知らなかったんだ」
『そうなんだ………』
「結果的にネックレスはお揃いに
なっちゃってるからもう外すから」
そう言ってネックレスを外した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅん(プロフ) - ☆とも☆さん» 続編も読んでコメントまでしてくれてありがとうございます(^^)すごく嬉しいです☆悪い女いないとうまく書けないみたい(笑)shortstoryも自分的には気に入ってます(^^) (2016年6月6日 12時) (
レス) id: 97484331b7 (このIDを非表示/違反報告)
☆とも☆(プロフ) - 続編も読んじゃいました☆なんだか泣けましたよ〜！確かにね、好きって言われないと不安になりますもんね。そんな矢先に珠理だしね(笑)相変わらず性悪オンナ(笑)でも優愛に比べるとまだ可愛いですね(笑)上からすいません。最後はホッコリできて幸せでした(*´ｖ｀) (2016年6月6日 10時) (レス) id: 3aa6fda1f2 (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - いーちゃんさん» 最初から読んで頂いてありがとうございます！みっくん激アツ期私にも来ました(笑)胸キュンしてくれて本当に嬉しいです♪新作は2月上旬くらいに用意できそうですのでまたよろしくお願いします！ (2016年1月30日 7時) (レス) id: 97484331b7 (このIDを非表示/違反報告)
いーちゃん(プロフ) - 最初から読ませて頂きました。みっくん激アツ期が来ている時に読んだので、胸キュンが半端ではないでした。登場する男子が理想的過ぎるイィ男ばかりで主人公ちゃん昔は大変だったけど良かった〜と思いました！作者さんの作る世界がとても好きです！新作楽しみです！！！ (2016年1月30日 1時) (レス) id: 79154261b0 (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - tsubakichanさん» 最後まで読んで頂いて本当にありがとうございます(^^)いつもコメントに励まされて嬉しくて書き続けられました！続編は用意してないんですが数日中に新作をアップする予定なのでお好みの作品になるかはわかりませんが良かったら読んでみて下さい！ (2016年1月29日 23時) (レス) id: 97484331b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゅん
| 作成日時：2016年1月2日 0時
