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事務所を後にする前に、こっそりと彼らの練習室の前に行く。




さすがに、中には入らないけど、元気いっぱい練習をしている声が漏れてくる。






「この部分、揃ってないね!」


「ヒョン、ここの移動の時、ぶつかるからこうやりましょう」


「OK!じゃ、最初からいこうか!」


「え?1分休んでからに…」


「ユンギヒョン!ファイティン」


「はいよ、じゃ、やりますか!」





夢に向かって、自分のためにもファンの為にも限界を超えて頑張る彼ら。






涙が出る。







こんな私のせいで、彼らの歩みをとめてはいけない。









急に吐き気を感じ、トイレに駆け込む。




嗚咽と共に涙を流しながら、トイレで吐いた。








ツラい、つらいよ……







こんなに好きになるんじゃなかった。







ユンギ……助けてよ……






でも、これからは、ユンギには頼れない……














夜になってもユンギは来ない。



香港とかのライブ前で忙しいんだよね。




スタミナをつけるために、一応、ご飯を作って待つ私は健気な女。





引越しもあるし、残ったら私が体力つける為に食べようって思っても、食をうけつけない。




つらすぎて、食べ物を見るだけでも吐きそうになる。



でも、ユンギの為って、準備は出来るんだ。



ユンギ、今日はやっぱり、来ないな。明日は最後に来て欲しいな……



夜中、諦めてお布団に入っていても眠れない。



涙ばかりが、出てくる。






そこへ、カトク。



「寝た?」

「起きてる」

「行ってい?」

「もちろん」





しばらくすると、ドアを叩く音。


来た、ユンギが、来た!



嬉しくて、ドアをガバッと開け、ユンギに、飛びつく。





「コラコラ、ドアを開ける時はどうするんだっけ?」




呆れたように笑いながら、飛びつく私を抱っこしてくれる。



ユンギの小言さえも愛おしい。






「どした?寂しかったの?」



「うん…ユンギが香港行く前に会えなかったらどうしようかなって。」



「オレも、1週間会えない分、会える時に充電しとこかなって。」




そう言って、ギューって抱きしめてくれる。

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みんと(プロフ) - ぱせりサマ、ありがとうございます♡日本語教師、すごいですね。いつかユンギ達の先生になって欲しいな笑 (2023年4月22日 7時) (レス) id: 09c93d3c8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱせり(プロフ) - 初めまして🙇⤵︎小説とても面白いです✨️✨私は実際に日本語教師をやっているので、更に面白いです❣️「たら、ても」最近授業で教えたので、親近感がわきました🤭 (2023年3月19日 14時) (レス) @page42 id: 02efd1a59b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - はるかサマ、ありがとうございます!たっぷり甘さを味わってください♡ (2023年2月25日 20時) (レス) @page45 id: c1eb0ff0ef (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 甘い!甘すぎる!ユンギが甘すぎる!最高すぎる! (2023年2月24日 22時) (レス) id: 0a91804001 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - Suzuさま、ありがとうございます♡今日も直帰お願いします笑笑 (2023年2月21日 19時) (レス) @page22 id: c1eb0ff0ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんと | 作成日時:2023年2月17日 21時

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