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今を生きてるというユンギとの交際は順調で。
こんなに、モテモテのかっこいいアイドルがなぜ私なのか分からないけど。
無愛想なユンギは、基本やっぱり無愛想なんだけど、たまにみせる砂糖のような甘い部分に私は確実にやられている。
ファンの前でみせるあの笑顔は、ONの時なんだろうけど、OFFで、あの甘い笑顔は貴重なのだ。
私にだけにみせる特別な甘い顔。
ユンギがそんな面も持ち合わせているなんてね。
防弾少年団も忙しくなり、日本語のレッスンもなかなか出来ないでいる。
久しぶりのレッスン。
ユンギは肘をつき、手に顎をのせて、じーっと見てくる。
目が合うと、パチンってウインク。
やめてよ、緊張しちゃう。
「は、はい。では、ちゅぎの、こ、こたえは……」
「先生、今日、カミカミですね。
それに答えって、まだ問題言ってないです」
「あら、やだ、ごめんね、ナムジュンくん。では、質問しまーす」
だめだ、気合い入れていこ。
ユンギ、寝てればいいのに……やりにくいわ。
「仮定の条件の文。【たら】【ても】を使った文。
作れる人?」
珍しくユンギが手を上げる。
「あら、ユンギ……ミンユンギくん、珍しいわね、じゃ、どうぞ。」
「うわきをしたら、ゆるしません。
私にキスをしても、いいですよ。」
は?
「ヒョーン、すごい上手じゃん、天才!」
「ヒョン、先生真っ赤になっちゃったじゃん」
ドヤ顔のユンギ。
「センセ、どう?」
「は、はい…」
私は遊ばれてんのか?
「先生、ユンギがキスしてもいいって。
オレにもキスしてもいいですよ!」
「ありがとう、ジン君。」
「ボクもキスしてもいいです!」
「先生!その先もいいですよ」
「しちゃお〜」
次々と、もはや元の文の表現もなくお誘いしてくださって。
収集つかなくなったところに、ユンギの声。
「だから、うわきをしたら、ゆるしません!
分かってるよね、センセ」
そのひと言に、みんなが、ん?って。
「あぁ、君たち、センセはオレのだから。
手を出し【タラ】、しばく!」
その言葉で、マジ? 嘘でしょ〜、ショックー!、いつの間に〜、どこまでしたの?、やっぱりそんな気がしたー、とかみんなが騒ぐ。
「みなさん!レッスン中です!静かに!!」
ユンギを睨んでから、レッスン再開。
メンバーに交際も本当の歳もバレて、でも、ナメられることもなく、楽しく過ごさせていただいている。
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みんと(プロフ) - ぱせりサマ、ありがとうございます♡日本語教師、すごいですね。いつかユンギ達の先生になって欲しいな笑 (2023年4月22日 7時) (レス) id: 09c93d3c8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱせり(プロフ) - 初めまして🙇⤵︎小説とても面白いです✨️✨私は実際に日本語教師をやっているので、更に面白いです❣️「たら、ても」最近授業で教えたので、親近感がわきました🤭 (2023年3月19日 14時) (レス) @page42 id: 02efd1a59b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - はるかサマ、ありがとうございます!たっぷり甘さを味わってください♡ (2023年2月25日 20時) (レス) @page45 id: c1eb0ff0ef (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 甘い!甘すぎる!ユンギが甘すぎる!最高すぎる! (2023年2月24日 22時) (レス) id: 0a91804001 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - Suzuさま、ありがとうございます♡今日も直帰お願いします笑笑 (2023年2月21日 19時) (レス) @page22 id: c1eb0ff0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんと | 作成日時:2023年2月17日 21時