にほんごのせんせい。【YG】(完結)

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｢寂しかった？｣

そう聞いても、

｢ミン君が寂しかったんでしょ｣って。




だから、そうだよって認めてやったのに、｢マジでやめて｣って。

素直になればいいのに。




ま、離婚が成立するまではゆっくりいこ。









日本の活動も順調で、日本へショーケースにも行った。


通訳として先生も同伴してくれた。




日本語での挨拶もみんなで何度も練習したし、上手くできた。



ご褒美に、日本の有名な油そば屋に連れて行ってくれた。
もちろん、メンバーも一緒。



みんな、油そばの美味さに感動してた。



コンビニでも、色々と美味しいものを紹介してくれ、テヒョンとジョングクも大量に買っている。


テヒョンのスーツケースは、みかんゼリーだらけだ。



先生の生まれた国、いつかゆっくり旅行したいな。







日本から戻ってきても、すげぇ忙しく、先生の家にもなかなか行けない日が続く。










どうにかして、1分でも早く｢退勤！｣というワードが聞きたくて今日も頑張る。

そして、ビシーっと揃ったダンス。




｢OK！よく頑張った！今、みんなすごい揃ってだから、今日はこれで、退勤！｣





その退勤という言葉を聞き、疲れ果てたみんなは床に倒れ込む。



オレも、倒れてしまいそうなところ、パーカーだけ掴み、練習部屋を後にする。






急いで、先生のところへ。

もう、先生不足だ。





屋上の部屋への階段も足がもつれそうだけど、この階段を昇ると先生がいる。



気力だけでのぼりきり、ドアを叩く。






｢はーい｣


かわいい声に勝手に口元が緩む。



｢オレ｣



えらいじゃん、ちゃんと確認してから開ける先生。


ドアが開けられると、シューキーのヘアバンドをつけたいつもより幼い、かわいいスッピンの顔。




思わず、倒れ込むように先生に、しがみつく。






｢おっとっと……そんなに急に抱きついたら、倒れちゃうじゃん｣


そう言いながらも、ギュッて抱きしめ返してきた。






｢久しぶりだね……忙しかったのかな……疲れてみえる｣






どうしたんだよ、先生。


いつもなら、なにするの！なんて、怒りそうなのに……珍しい。

素直に甘えていい？





｢うん……マジで疲れた｣


もっと、ギュッとする。




｢そっか、おつかれさま……｣


ヨシヨシって、背中までさすってくれる。

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