にほんごのせんせい。【YG】(完結)

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｢そう、ま、頑張ってねー｣



じゃ、私は授業行きますのでって、屋上から中へ入ろうとする。


あ、ミン・ユンギも遅れるなよって言おうとしたら…








｢その好きな人が、先生って言ったらどうする？｣







は？……え？……いや……ナイナイナイ……


｢あのさぁ、オバサンをからかっちゃダメよ、いい加減にしなさい、授業行くよ！｣



恥ずかしくて去ろうとすると、腕を捕まえられた。




｢本気。｣

そう言って、抱きしめられた。



え？



｢センセーも同じ気持ちじゃねえの？｣





その腕の中が心地よくて、流されそうになる……いや、ダメダメダメ！


慌てて、手でミン・ユンギの胸を押す。




｢なに言ってんの？私、結婚してるのよ。｣


｢もう、別れんじゃん｣

｢いや、バツイチなるの｣

｢じゃ、バツイチなるまで待つわ｣

｢バツイチの歳上女は、ダメよ｣

｢なんで？｣


｢おかあちゃん、泣くよ……それに、あんた、アイドルじゃん｣

｢アイドルだったら、いけねぇの？｣


｢だからさ……｣



｢オレがアイドルでも、センセーがバツイチでもなんでもいい。ま、そいうことで｣




そう言って、授業遅れるぞって、ひと足先に降りて行った。









……うそでしょ。




頭がパニック。




空を見上げると、相変わらず、雲がぷかぷか浮いてて……

同じ景色も広がってんのに、なぜか、何もかもが違う。



しばらく、空を見上げて、雲を見ていて……あ。授業だった。


急いで教室へ。







ドアを開けて入ろうとした瞬間、つまずいた……






｢キャッ｣



｢先生、大丈夫ですか？｣


つまずいて床に座りこんでしまった私の脇を掴んで立たせてくれるジェントルマンは……チョン・ジョングク。


｢先生、顔真っ赤……かわいい｣

そう言って、大丈夫？って。







立ちながら、チラリとミン・ユンギを見ると、心底呆れたような顔をしていて……





確信した、この子、私を好きとかウソだわ。









腹立つから、授業中、寝ているし、プリントで頭を叩いてやった。



｢授業中！起きなさい！｣



その夜、歳上をからかうミン・ユンギになんて、もう、ご飯は作ってやらない！って思いながらも、
2人分準備しちゃう自分にも腹を立てていたら……

12時回ってもこないし……なんなんだよ！って。







腹立ちがおさまると、次にくるのは、寂しさ。
ほんとに、最近、オカシイ、私。

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