にほんごのせんせい。【YG】(完結)

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夫が事務所に来てから、ミン・ユンギは毎晩のように、ウチに訪ねてくるようになった






忙しいし、大丈夫だよって言うけど、先生の晩ごはんが食いたいだけって。


どうやら、彼の胃袋を掴んでしまったらしい




でも、それは言い訳だと私も分かっている


彼なりに、心配して、守ってくれているんだと思う








6時か7時にひょっこり現れて、ご飯を食べて帰って行く時もあれば、深夜に起きてた？なんて、現れる事もある。



さすがに毎日のように来るから、自然と待ってしまってる私もいる訳で……

来ない日は、どうしたんだろうって、来ないことを心配したり……


寂しく思ってしまうこともあって。





練習とかで汗だくで疲れて来た時には、シャワーをしたり、そのまま寝落ちすることも出てきて、今では、シューキーと共に、ミン・ユンギの私物もいくつかウチにある





別れるつもりだけど、まだ、裁判途中で、戸籍的には夫のいる身…



かわいい弟のような存在だよねって、自分に言い聞かせている。







ミン・ユンギは、相変わらず、無愛想でほとんど喋らないけど、少し笑ってくれることも増えた。



人見知りがとけたのかな。




今夜もやはり、二人分の夕飯を作ってしまって待ってても、なかなか来なくて……あぁ、今夜はこないんだな、つまんないって、さみしく思ってたら、起きてる？ってカトク。



もちろん！って返信するのに、向こうからは返信ナシ。




でも、そんな奴だけど、しばらくすると、来てくれる。
来てくれる……？うん、来る。



｢これ、土産。テヒョンが美味いって言うから買ってきた。｣
ビールとミカンゼリーだ。


｢ありがとう｣



こうやって、たまにお土産もあるのも嬉しい。




でも、なんか今日、疲れてみえるな。


やっぱり疲れていたのか、少し食べてビールを飲んで、寝てしまった。



私もビールを飲みながら、ぼーっとミンユンギを見る。





色白いな……透き通るように白くて、肌もスゴい綺麗。


生意気だけど、寝ていると、子猫みたいでかわいい。





思わず、その頬に触れる。


わぁ、ツルツルだ。かわいいな……



毛染めを繰り返した髪の毛は、かわいそうに、少し傷んでるのかな。

ヨシヨシと撫でる。




ふふふっ何しても起きない位、疲れてる。






狭いウチにはベッドがないから、布団を出してきて、疲れが少しでもとれるように、布団に転がし寝かせてあげる。

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