にほんごのせんせい。【YG】(完結)

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｢ボク、先生の家、行ってみたいです｣


｢あ…そぉいえばカレー……｣



チラりと目が合ったから、首を横に振る。



｢あー、そうね、狭い家なのよ。お仕事頑張って、もっといいお家に引っ越したら、ご招待するね。

じゃ、そろそろ授業はじめまーす｣




それでいいよ、センセ。

先生の家行くのは、オレだけの特権だから。







夜になると、ナムジュンに声を掛けられる。


｢デリバリー注文するけど、ヒョン、何かいりますか？｣




｢いや、今日はいいかな。ちょっと、出てくるわ。｣


｢え？珍しいね、ヒョン、外食？｣


｢…ま、ヤボ用。遅くならねぇ程度に戻ってくるわ｣



いい感じに腹が減ってる。

言われたとおり、忠実に腹を減らせて、先生の家に行く。


カレーのスパイシーな匂いが外まで漂ってる。腹減った。




ドアをたたくと、はいはーいってドアが開く。



｢だからさ……｣



｢あーね、確認してから開けますよ、毎回そんなに睨まなくても…｣





何度いっても未確認のくせに、注意されることは学習したのか、言葉を遮られた。



部屋に入ると、タタと、クッキーのクッションに出迎えられた。

とりあえず、椅子みたいに重ねてその上に座ってやった。




｢こら〜！踏んずけるなー！かわいそうじゃん。｣

って、ケツを叩かれどかされる。




もぉ〜ひどいねーって、クッションにヨシヨシしてる


オレのケツは叩くくせに、クッションにヨシヨシ？

この人、だいぶおかしくねぇか。






だけど、カレーライスは美味かった。




｢市販のカレールーなんだけどさ、カレールーは、韓国のより日本の方がちょっと、勝ってるよね。

ウチの母の代から、ウチはこのリンゴとハチミツが恋をした味なんだよ。

あとは、隠し味にちょっと色々入れたAちゃんオリジナル。たまに食べたくなるの。

で、どう？｣



べらべらよく喋るな。リンゴとハチミツの恋ってなんだよ



｢うん、確かに、めっちゃ美味い｣




｢でしょ〜！特に、2日目のカレーがいいのよ！

ジョングクくんにも、食べさせてあげればよかったかな｣



｢いや、大丈夫｣



大丈夫ってなによ〜って言うのは無視。





あ〜山盛り2杯も食って、腹いっぱいだわ。


クッキーのクッションに頭を乗せて横になる。





｢ぐるしー｣


｢ふふっ、カレーをモリモリ食べるのって、なんだか、若者の男の子ってかんじでいいよね。見てて、気持ちいい。｣



若者の男の子ってなんだよ…成人しとるわ。

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