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緊張しながら、ボタンを押す。


出てくれの気持ちと……出るなの気持ち。





すると、ワンコールで出た!






「……もしもし?」






「……」







「…せんせ?」





「…あ……うん」





「どした?」







どうしよう……教え子で、しかもアイドルに頼ることは出来ないかな。




電話したくせに、いざとなると冷静な考えが出てきて言えない。









「たすけてやるよ……今どこ?」







何も言えない私の代わりに、彼はそう言う……


だけど、やっぱりよくないよね。










「……いや、なにもないよ」





それなのに、


「……で、今どこ?……早く言えよ!!」



電話越しに怒鳴られる。







「……それが分かんなくて…」




「今からアプリ送るから、それダウンロードして」





電話が切られ、言われたとおりに、ダウンロードした。






歳下のくせに…しかも、教え子のくせに、私に敬語も使わず、命令形を使うなんて。
今度、これは指導しなくちゃいけない。

職業病かな、そんな事を思ったけど、じゃぁ、私は?





歳上のくせに、しかも、教師のくせに、
こんな情けない格好で、情けないプライベートな事で、アイドルやってる教え子に迷惑をかける。



情けない……




寒い……足も痛い……三角座りをしてうずくまる。

そして、怖い……震える身体。




自然と溢れてくる涙……つらいな…

私、異国のこんな暗いところで、なにしてんだ、








「みつけた……」







低い声がして見上げると黒い影。


黒いビーニーを被ったミンユンギ。





着ていた黒い上着を脱ぐと私にかけてくれた。


そして、手をとり、待たせてあったタクシーに乗せてくれた。

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みんと(プロフ) - ぱせりサマ、ありがとうございます♡日本語教師、すごいですね。いつかユンギ達の先生になって欲しいな笑 (2023年4月22日 7時) (レス) id: 09c93d3c8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱせり(プロフ) - 初めまして🙇⤵︎小説とても面白いです✨️✨私は実際に日本語教師をやっているので、更に面白いです❣️「たら、ても」最近授業で教えたので、親近感がわきました🤭 (2023年3月19日 14時) (レス) @page42 id: 02efd1a59b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - はるかサマ、ありがとうございます!たっぷり甘さを味わってください♡ (2023年2月25日 20時) (レス) @page45 id: c1eb0ff0ef (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 甘い!甘すぎる!ユンギが甘すぎる!最高すぎる! (2023年2月24日 22時) (レス) id: 0a91804001 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - Suzuさま、ありがとうございます♡今日も直帰お願いします笑笑 (2023年2月21日 19時) (レス) @page22 id: c1eb0ff0ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんと | 作成日時:2023年2月17日 21時

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